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「この人形可愛い!!」

「とってあげようか?」

「え!いいの?」

「…簡単だから」




そう言って恭弥はお金を入れる。
そして、いとも簡単にクレーンを操って、私がほしかった人形を取り上げた。
……本当に簡単に取っちゃった…恭弥って何でも出来るんだね。
はい、と渡されてふわふわとした感触が伝わってくる。

可愛い…この人形すっごく大切にする!




「ありがとう!」

「いいよ、別に(可愛い…)」

「私もとってみたいな…」

「やってみる?」

「うんっ」




素直に頷いてクレーンゲームと真剣に向き合う。
恭弥が子供みたいで無邪気でかわいい、なんて思っているなんて知らず。

しばらく何回か挑戦してみたけど、中々取れない。
うーん…難しいなぁ…!
銃の的と違って真ん中を取ればいいってわけじゃないんだよね。




「むー…あー!あと少しだったのに!」

「クスクス」

「…恭弥、何でそこで笑うの…?」




頑張っているのに、恭弥に笑われて少しだけ恥ずかしくなる。
何で笑われたんだろう…下手すぎてかな?




「だって美瑠さっきから…ふふっ…可愛くて…」

「えっ…!」




恭弥の可愛い発言に顔が自然と真っ赤に染まっていくのがわかる。
か、可愛いって言われた…!
そんなこと言われ慣れてないから、すごく恥ずかしいのと同時にくすぐったい。




「クスッ…顔、真っ赤だよ?」

「もう…笑わないで……」

「ごめんごめん」

「笑いながら言っても意味無いよ!」



もう、と小さく頬を膨らませる。

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