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作り始めて数十分…それだけで分かったこと。
恭弥って料理上手。
野菜とか色々切ってって頼んだらすぐに切ってくれるし、炒める動作もかなり手馴れているように思う。

私より手際よくない!?
うぅ…女子として負けてる気がする……




「恭弥って一人暮らし?」

「うん。何で?」

「…料理上手だから」

「美瑠ほどじゃないよ」




あ、今ちょっと照れてる。
バレてないと思ってると思うけどバレバレだよ?
恭弥の耳が少しだけ赤く染まっていたもの。




「恭弥、味見してみて」

「うん」




スープができたけど、少しだけ自信がなくて恭弥に味見を頼む。
スプーンをはいっと向けると少し躊躇う恭弥。
どうしてだろう?と首を傾げたけど、ぱくり、と食べた恭弥に気のせいだったのかもと気を取り直す。

(所謂あーん、というやつだったのでさすがの雲雀も恥ずかしかったようだ)

作りながらだんだん楽しくなってしまって、その調子でどんどん作ってしまう。
ここまで頑張って作ったのは久しぶりかも。
やっぱり誰かのために作るって嬉しくて、楽しい。

ハンバーグもいい焼き加減で作れたから盛り付けて机に運んでいく。
フォークやナイフも準備して、食べる準備は万全にすると二人同時に席についた。




「「いただきます」」
二人同時の頂きますの挨拶。
こうやって誰かと一緒に食べるのも久しぶりだなぁ。
そういえばこの前ディーノ達と一緒に食べたけど、エンツィオのせいでドタバタしてちゃんと食べれなかった。

一口ハンバーグを口にすれば広がるお肉のおいしさ。




「おいしい…」

「さすが美瑠が作っただけあるね」

「恭弥も一緒に作ったんだよ」




いろいろな話をしながら食べる。
こんなに楽しい夕食ってイタリアにいて以来かも。
ツナ達とのごはんも楽しかったけど、それとはまた違う楽しさ。

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