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「Dr.シャマル!」

「まだいやがったのか!このやぶ医者ヘンタイ!スケコマシ!」

「やぶ医者じゃないんだけどね」

「オレが呼んだんだ」

「リボーンも!」




シャマルとリボーンの登場に重く感じていた空気が一気に霧散していく。

…シャマルはすでにお酒を飲んでいるし、リボーンはジョークのつもりなのか、はたまた本気なのかわからないけれど、おじいちゃんの格好をしていた。

(なんで?って思っていたら花咲じいちゃんだぞって教えてくれた。…花咲?おじいちゃんが?え?)

シャマル、あれだけお酒は飲みすぎないようにって言ったのに……
お医者さんが自分の体をいじめてどうするんだろう。

もう、と呆れていたが恭弥を見ると恭弥の視線はリボーンのみ映している。
恭弥の興味は…リボーンだけだから。




「赤ん坊、会えて嬉しいよ」

「オレ達も花見がしてーんだ。
どーだヒバリ。花見の場所をかけてツナが勝負すると言ってるぞ」

「なっなんでオレの名前出してんだよー!!」

「ゲーム…」




恭弥が絡んだらゲームも危険なものになってしまう。
恭弥が怪我をするのも、みんなが怪我をするのも、嫌。
…でも、リボーンが言い出すということは誰にも止められない。
だってリボーンが言い出すことは大体、ツナのためだから。

私には何も言うことができず、ただ軽く目を伏せていると恭弥が「いいよ」と快諾するのが聞こえた。




「じゃあ君達三人とそれぞれサシで勝負しよう。お互い膝をついたら負けだ」

「ええ!それってケンカ!?」

「やりましょう10代目、いややらせて下さい!」

「一応ルールあるし花見してーしな」

「みんなやる気なのー!?」

「私は反対だよ」




みんなに怪我させたくないし…と目を伏せる。
みんなには申し訳ないけれど、恭弥とみんなが喧嘩をすれば間違いなく恭弥が勝つのが見えていた。
恭弥は普段から喧嘩してかなり強いけれど、みんなは喧嘩をするわけでも、鍛えているわけでもない。
勝敗の見えた勝負に私はあまり賛成とは言えなかった。

そんな私の心情を見抜いたのか、リボーンは心配するな、と笑った。




「その為に医者も呼んである」

「あの人女しか診ないんだろ!!」




その通りです。
シャマルは女の子以外診ないし、診るつもりもないと思う。
当事者であるシャマルは恭弥に姉がいるか、と絡んで恭弥に殴られていた。

…うん、今のはシャマルの自業自得だよね。




「(医者いなくなった――!)」

「10代目、オレが最高の花見場所をゲットしてみせますよ!」

「えっ!でも獄寺君相手は…」

「まぁ見てろ」




隼人が意気込んでいくのを黙って見送る。

隼人が怪我をしないか、確かに心配だった。けど、私が気になっていることは、もっと違うこと。

私の見間違いじゃなければ……、…恭弥、怪我しないといいけれど。

きっとこれも、リボーンの教育の一環なのだろう。
それなら私は口出しできることじゃない。

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