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「てめーだけはぶっとばす!!」
「いつもまっすぐだね。わかりやすい」
恭弥が嘲笑を交えてフッと笑うとトンファーを無駄な動きもなく振り上げる。
でも隼人はそれを予測していたのか恭弥の攻撃を避けてボムを放った。
その隼人の動きに私は思わず目を大きく見開いた。
隼人、いつのまにあんな技を!?
あのままじゃ恭弥にあたる…!
ぎゅっと手に力を入れて爆弾の行く末を見守る。
隼人の「果てな」という言葉と同時に爆炎が私たちの周りを包み込んだ。
恭弥に当たった…?…ううん、そんな音はしなかった。
ツナ達は完全に恭弥に当たったと思っているみたいだけど……
「で…?」
「!」
「続きはないの?」
ボムの爆風が切り裂かれ、無傷の恭弥の姿が現れる。
よかった…!やっぱり避けてた!
「なっ!トンファーで爆風を!?」
「二度と花見をできなくしてあげよう」
「くっ」
隼人に再び振り下げられるトンファー。
攻撃は辛うじて避けたけどその拍子に膝が付いてしまった。
―――ルールでは膝がついた方が負け。
リボーンが隼人の負けを宣告し、ストップをかけたけど、それで止まる恭弥じゃない。
「やだよ」とリボーンの言葉を一蹴し、とどめをさそうとトンファーを振り上げた。
その様子を見ていられなくて思わず目をつぶる。
大切な人が傷つくところなんて、見たくない…!
そう思った瞬間に頭に浮かんだ、この喧嘩の解決方法。
私の、力を使えばいい……―――
「ツナ」
「ん?何!?」
「目、つぶって」
「…!美瑠、お前」
「リボーンは見てて」
わざと強めにリボーンの制止する言葉を遮る。
わかってる。…今使わなくてもいいってことくらい。
でも、やっぱりみんなに怪我をさせないためにはしょうがないよ。
何も知らないツナは不思議そうに、そして不安げに私を見つめる。
そんなツナに私は安心するように笑いかけた。
「美瑠ちゃん…?」
「目、つぶって。大丈夫だから」
「う、うん…」
ツナが目をつぶったら私もゆっくり深呼吸して手に力を込める。
私の力―――日本では初めて使う、この力。
「“天秤は水平にならない。私の力は右に傾く……”」
パァァァッと私の体が光り、その光がゆっくりとツナに伝う。
リボーンは恐らく私の能力を初めて見たんだと思う。
力の加減が難しいからリボーンに話しかける余裕まではなかったけれど、リボーンは静かに私たちの様子を見守っていた。
「(なんだろう…内側から力がこみ上げてくる……)」
「(…っ!ここまで……しかっ)」
自分の限界に近づくと私から発していた光がスゥゥっと消えていく。
…はぁ……力を使いすぎちゃったかな。
体に力が入らないし…立てない、かも。
でも、後悔はしていないし、これでツナは大丈夫だろう。
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