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「そういえば美瑠ちゃんって…」
一つ浮上した疑問。
22.5 小さな疑問
学生の天敵といえば、先生でも(恐くて言えないけど風紀委員でも)なくて…テスト!
一週間前は部活停止になり、好きでもない勉強をたくさんしないといけない。
(部活入ってないオレには関係ないけど)
(ボクシング部には入ってないから!!;)
とりあえず1週間は死ぬほど嫌い。
…とか言いながらリボーンがくるまでテスト勉強なんて一文字もしたことなかったんだけどね。
でも、今は違う。
俺には最悪最強…いや、最恐の家庭教師がついている。サボろうものならあの世行きだ。
しかもリボーンが無駄に嬉しそうなんだよ!
オレ生きてテスト受けれんのかな……
「何よそ見してんだ」
チャキッ
「いちいち銃を向けるなって!」
「リボーン短気すぎだよ…」
目の前には銃の標準をオレに合わせているリボーン。
右隣にはそんな俺たちの様子を見て苦笑している美瑠ちゃん。
そして美瑠ちゃんの隣には………
「その問題、5秒で解かなかったら咬み殺す」
あ、あああああのヒバリさん!
ていうか何で俺の部屋にいるの!?
…って美瑠ちゃんがいるからか。愚問だった。
とにかく今、俺の部屋には最恐が二人もいて生きた心地がしない。
「恭弥、いくらなんでも5秒は無理だよ」
「美瑠は優しすぎ」
はぁっと俺に向かって呆れたような(というか実際呆れている)ため息をついて雲雀さんは美瑠ちゃんの頭を撫でる。
そんなため息に美瑠ちゃんは苦笑していたが、雲雀さんに撫でられるのが気持ちいいのか頬を緩ませて軽く目を伏せた。
そんな美瑠ちゃんの仕草が可愛かったからか、雲雀さんは素早く美瑠ちゃんの頬にキスを一つ落とす。
―――ちゅっ
その感触に驚かない美瑠ちゃんじゃない。
ぱっと目を開けるとみるみるうちに赤くなっていく。
「隙ありすぎだよ」
にやりと笑う雲雀さんに、ほっぺを押さえながら赤くなる美瑠ちゃん。
ていうかこれ、完全に……
「(いちゃいちゃしてる――!!)」
「おい、イチャつくなら出てけ」
「(さすがリボーン!何だかんだ言ってオレの家庭教師だよなー!)」
「見ててオレがイラつくんだよ」
「(自分の都合――!?)」
だよな……
よく考えたらオレのため、なんてありえないもんな、あのリボーンが。
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