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今、大変なことになっております。
ことを遡ること、一時間前……
恭弥の浴衣が見たい、という発言により私は浴衣の準備をしに家に帰った。
浴衣一式を出していざ着るぞ!となったとき、私は重大なことに気づいてしまったのだ。
浴衣の着付け方を知らないことに。
これは大問題!
よく考えてみればずっとイタリア暮らしだった私は浴衣なんて初めて。
ネットで着方を検索してみたものの、いまいちわからない上に、見よう見まねでしてみても見本のように綺麗に着ることができなかった。
どうしよう、と頭を抱えたが、いつもお世話になっている奈々さんの顔がふと浮かぶ。
そっか!奈々さんに教えてもらえばいいんだ!
そう決まればさっそく行動。
奈々さんに電話すると快く教えることを承諾してくれて、急いで私は準備すると沢田家を訪ねる。
そして着付け方を教えてもらったのだが……
「あ、これもつけて!可愛い〜!」
「ママン、これもいいわ」
「まぁ!これも可愛いわね!」
「〜〜〜!」
「あらあら。イーピンちゃんはこっちがいいの?」
「美瑠、私が髪を緩く巻いてあげるわ」
「え、あ、え?」
「ならこの簪もつけましょう!」
「な、奈々さん…」
ちょっと待ってー!!
どうしてこうなってしまったの!?
今は帯も締めて綺麗に着ることができているのに、そのあとの仕上げと言って髪型やお化粧がすごく長い。
途中でビアンキやイーピンも入ってきて、もはや着せ替え人形状態。
いや、嬉しくないわけじゃないんだけど…!
でも、一応風紀のお仕事もあるわけで、あんまり派手だと恭弥はびっくりするんじゃないかなって思う。
…うん、でも、やっぱり私も女の子。
好きな人には綺麗だと思われたいし、可愛いものには目がない。
少しくすぐったいけれど、鏡の中でどんどん変身させられていく自分を見ながらふわりと笑ったのだった。
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