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「五万、払わないの?」
「ショバ代って風紀委員にー!?」
「活動費だよ」
「(私、活動費の支出は見たことない…、…収入はみたことあるけど…)」
「払えないなら屋台をつぶす」
「ご、ごめんね?ちゃんと払ってくれれば何もしないから」
「大丈夫だって。雲雀、これ」
「たしかに」
「(うちの風紀委員地元最凶〜!?)」
「美瑠、ありがとな。ほい、チョコバナナ」
「わぁ…!ありがとう!また来るね」
「おう!待ってるな」
「美瑠、行くよ」
むすっとして機嫌の悪い恭弥に笑顔を返しながらツナ達にも頑張ってね、と応援を送る。
手を振ってくれる三人に私も手を振り返して恭弥の隣に走って行った。
―――そうしてほとんどの屋台の集金が終わり、みんなお疲れ様です!と口ぐちに言っていく。
こんなに集金が危険なお仕事だとは思わなかったよ……
ふぅ、と小さく息をつくと風紀委員の先輩が走ってくるのが目に入る。
その様子はどこか慌てていて、どうしたんだろう、と首を傾げた。
「委員長」
「…!どうしたの?」
「例のひったくりがまた起きました」
「また?」
先輩の言葉に恭弥の眉が思いっきり顰められる。
恐らく自分の縄張りで好き勝手されていることが気に入らないのだろう。
恭弥は、そういう人だ。
「目撃情報ではここの神社に入っていったそうです!」
「…なら見回りして。犯人を見つけたら咬み殺していいから」
「わかりました!」
びしっと敬礼をしてから先輩たちが一斉に走り出す。
その後ろ姿を見ながら、どんどん怒りがわき上がってきた。
ひったくり……なんか卑怯で許せない。
「僕達も行くよ」
「うん」
護身用の銃を懐から出しやすい用にして見回りを始める。
ちなみに護身用の銃は殺傷能力がかなり低く、当たっても少し怪我をするくらいのものだ。
見回りをしながら奥へ歩いていくとなんだかいかにも不良っぽい人たちが集まっていく気がする。
もしかして…犯人達があそこに?
恭弥も同じことを思ったみたいで目線を合わせるとお互いに少し頷いた。
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