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―――バキィィィ!!
「嬉しくて身震いするよ」
「こーんなにいっぱいいたんだね」
「うまそうな群れをみつけたと思ったら追跡中のひったくり集団を大量捕獲」
「ヒバリさん!!美瑠ちゃん!!」
「…!ツナ!?どうしてここに……」
恭弥が小さく獰猛な笑みを浮かべながらトンファーについた血をひゅっと振り落とす。
予想外の人がいて驚きながらも私はツナの側に駆け寄った。
大切なボス候補だから、怪我されるのは嫌。私が守らないと。
そう思いながら傍にいくと不良のリーダーらしき人が「んだっ!こいつは」と恭弥と私を睨みつける。
その隣にいた仲間が並中の風紀委員であることを早口で伝えた。
さすがに「風紀委員」の名は知っていたのかみんながその名を聞いて慌てだす。
「(まさかヒバリさんオレを助けに…?)」
「集金の手間がはぶけるよ。君達がひったくってくれた金は風紀が全部いただく」
「きょ、恭弥!?」
「(またあの人自分のことばかり――っ!)」
恭弥の言葉に思わず私は恭弥を振り返った。
それはさすがにまずいんじゃ…!?
しかもツナ達のもあるみたいだし…!
ちゃんとツナ達のは返してあげよう、と心を決めているとリーダーの男はたかが中防だ、と鼻で笑った。
「ムカツクアホがもう一人。しかも可愛い女の子も来たな。
ちょうどいい。中坊一人しとめるために柄の悪い後輩を呼び過ぎちまってな」
「本当に…柄の悪そうなお兄さんばかりですね」
ぞろぞろと影に隠れていた気配が出てきて、柄の悪いお兄さんがたくさん目の前に集まってくる。
本当に数が多い……
あのリーダーらしき人の言葉を聞いているとどうやらツナに恨みがあるらしい。
ツナ一人を乱暴するためにこんなに仲間を呼ぶなんて、どこまでも卑怯だ。
多勢に無勢とはこのことだろう。
…けど、それで負けるほど弱くないのが私たちだ。
加減はいらない、シメてやれ!と叫ぶリーダーにツナは「ヒバリさんでもこの数はヤバイんじゃ…!」と焦り出す。
そんなツナに私は大丈夫だよと小さく笑った。
心配ないよ、ツナ。
そのために私がいるんだから。
それにツナは気づいていないかもしれないけれど……リボーンがさっきからツナに銃を向けてるよ。
パンッ!と鮮やかに死ぬ気弾がツナの額を打ち抜く。
「リ・ボーン!!!死ぬ気でケンカー!!」
「死ぬ気でケンカしなくていいよ!」
「オラァ!来やがれ!」
「余計だな」
死ぬ気で喧嘩、というフレーズが何だかおかしくて笑ってしまう。
…恭弥としては喧嘩する人数が減ってしまうからツナが余計みたいだけれど。
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