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開放感で満ち溢れ、歴史を感じる少し古い校舎……
涼やかな風が廊下を吹き渡って、なんだか青春って感じ。
すごく素敵だと思うよ……でも、ね。
私、今すごく冷や汗が止まらない。
だって…今、かつて無いピンチに襲われているから。
え?またあの男の人達が現れたのって?
ううん、違うよ。すごく平和な空気なんだけどね。
けど、ね…うん、実は……
「ここ……どこ?」
迷子になっちゃったみたいなんだ。
……どうしよう!よく考えたら私この校舎初めて入ったんだった!
職員室なんてわかんないよ!むしろ知らない!
こ、この状況って所謂……迷子ってやつ…?
は、恥ずかしい!恥ずかしすぎるよそれ!
だってそんなだだっ広いわけでもないのに迷子って……
こんなことリボーンやディーノにバレたら絶対笑われちゃう…!
でもどうやって職員室まで行こう……
私知り合いなんていないし…何故か先生も通らないし…兎に角どうしよう!
うーん…と頭を悩ませて必死にこの状況を打破する方法を考えるけどなかなか良い案が浮かばない。
こうなったら「助けてリボーン!」って叫んでみようかな……
(日本のアニメで「助けてドラエ●ーン!」っていうのあるからね、それに則って)
「何してるんだい?」
「えっ?」
突然かけられた言葉。それと同時に自然に高鳴る鼓動。
低くて、落ち着いていて、でもどこか少年さが残っている声……
あ……この声、知ってる……
確か、昨日助けて貰った―――……
声のした方に振り返ると、予想通りの人。
昨日、私を助けてくれた学ランの男の子。
名前は確か……リボーンが「雲雀」って呼んでた。
ふわりと彼の髪が揺れて、不思議そうに首を傾げられる。
男の子なのにその仕草がすごく綺麗で、思わずドキッとしてしまった。
それだからかな。
カァッって自分でも頬が熱くなるのがわかって、何故か緊張してしまって。
彼は不思議そうな顔のまま一歩だけ私に近づいた。
一歩、また、一歩、私に近づく。
(そのたびに私の心臓の鼓動が早くなっていく…)
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