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久しぶりにディーノの携帯の番号を出した。
ディーノは忙しいから極力かけないようにしてたし、何より日本に本人が来ることが多かったから電話する機会がなかった。
…できたら、こんな形での電話なんてしたくなかったけれど、仕方ない。
プルルル、という呼び出し音が数回響いた後、すぐにディーノに繋がった。
『もしもし、美瑠か?』
「うん。久しぶりだね」
『お前からかけてくるなんて珍しいな!どうした?』
「実は、ちょっと……調べたいことがあって」
『調べたいこと?』
さきほどまで明るかった声がマフィアのボス独特の固い声に変わる。
さすがディーノ…察しが早い。
「今、イタリアで何か起こってない?何でもいいの」
「起こっていることか…もうすでに起こったことなら大きな事がある」
「…!教えて」
「二週間前に大罪を犯した凶悪なマフィアばかりを収容している監獄で脱獄事件がおきた。
脱獄犯は看守と他の囚人を皆殺しにしたんだ」
「そんな…」
「オレらの情報網だがその主犯の少年達は日本に向かったらしい。
三人の名前は城島犬、柿本千種、六道骸だ」
「……っ」
ディーノから告げられた名前に私は息を呑む。
もう間違いない…あの三人なんだ…!
本当はそうでないといいと願っていたのに、私の願いはいとも簡単に崩れ去ってしまった。
私の動揺に気づいていないのか、ディーノはさらに言葉を続ける。
「3人の写真もある。送ろうか?」
「…ううん。ありがとう。充分だよ」
「そうか。でも何でそんなこと聞くんだ?」
「ん、ちょっとね。…情報ありがとう。また電話するね」
「おう!またな!」
明るく電話を切ったディーノ。そして、携帯をぎゅっと握り締める私。
情報は、そろってしまった。
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