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「そして僕は約束を果たしにきた。
今、美瑠はここにいて、僕は望みを叶えるために逢いにきた」
似てると、思った。
美瑠との出会いも…惹かれたところも…
人間を信じていなかった僕に暖かさを教えてくれたことも…
笑顔を、守りたいと思ったのも、大切にしたいと思ったことも……
たった一人の、愛しい存在だということも……
全部、コイツと僕は、似ている。
「僕は幼少時代から美瑠と結ばれている。君は会ったばかりでしょう?」
そうだ。
僕は美瑠が昔、どういう風に過ごしたのか、どんな子だったのか…しらない。
悔しいけど、こいつより過ごした時間は短いだろう。
…でも誰よりも、美瑠のことが好きだ。
その気持ちだけは、絶対に負けない。
「諦めた方がいいですよ。
あなたが考えているほど美瑠の存在は単純ではないんです」
決められた運命と能力…決められた、相手……すべて君が知らないことだ。
「…僕の、気持ちは、変わらないよ」
「……、…そうですか。なら、死んでください」
これだけ雲雀恭弥と僕の美瑠に対する気持ちの圧倒的な差を見せつけたのに雲雀恭弥の目の強さが変わらないことにイラついて、バキッと思いっきり殴り飛ばす。
おや。そのせいで気絶してしまったようですね。
まったく…世話が焼ける……こんな奴の一体どこがいいのやら。
そんなことを考えながら雲雀恭弥を二階の一角に放り投げる。
そして再び三階にあがり、寝ている美瑠の隣に座る。
その寝顔を見つめながらまだ開かない瞼の上に小さく唇を落とした。
「(愛してますよ…誰よりも)」
あの雲雀恭弥よりも…絶対に。
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