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「骸、恭弥は?恭弥はどこ?」
「………」
恭弥、ですか。
目が覚めた途端雲雀恭弥の心配…僕が、それで怒らないと思ってるんですか?
美瑠にわからないようにぎゅっと拳を握りしめる。
でも美瑠は僕の気持ちに気づかないのか縋るように僕を見つめる。
「ねぇ骸、」
「…っ!」
我慢、できなかった。
気が付いたら下から見つめていた美瑠の唇をふさぐように美瑠にキスしていた。
それに驚かない美瑠じゃない。
骸、と僕の名前を呼ぼうとしたが、美瑠の声を塞ぐようにさらに深く口付ける。
呼んでほしくない。
きっと僕の名前の後にはあの憎らしい男の心配が続くのだろう。
そんな言葉、聞きたくない。他の男の名前を…呼んでほしくない。
「…っ、はぁ…んっ」
やめて…やめて、骸……
こんなの…骸じゃないよ…っ
私の知ってる骸は、もっと優しかった。
ねぇ、骸…変わっちゃったの…?
でも力が入らない……
拒みたいのに、力がどんどん抜けていく…っ
「―――…はっ…」
「美瑠は、雲雀恭弥とキスしたことなかったんですか?」
「っ…む、くろ…」
そうです。
僕の名前だけ呼べばいい…僕の名前だけ、呼んでほしい。
くたり、と力の抜けた美瑠の体が僕に寄り掛かる。
そしてうるんだ瞳で僕を見上げるから、ぞくりと背中が粟立つのがわかった。
「そんな顔で見上げないでください。また、キスしたくなる…」
「骸、私はっ…」
言葉が続く前に再び重ねられる唇。
それがすごく苦しくて苦しくて仕方がないし、何より恭弥のことで頭がいっぱいだった。
私は恭弥が好きなの…っ
ねぇ恭弥はどこ?怪我してない?…死んで、ないよ、ね…?
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