4
「笑っててほしい…それが美瑠ちゃんの願い?」
うん。私は―――みんなの笑顔を守りたい。
その私の答えに彼女は優しく笑ってくれた気がした。
「なら…その為にどうしたい?」
もちろん、決まってるよ。ここから抜け出したい。
…どんなことをしてでも。
「…どんなことをしてでも?…なら、覚悟はあるんだね?」
私を試すような声音。…ううん、私の覚悟を知りたがっているような声音。
その声にこたえるように力強く頷いた。
そんな私に、彼女は困ったように…でも、少しだけ嬉しそうに笑った。
「わかったわ…美瑠ちゃんがそういう子だってことは承知済みだったからね」
ありがとう。
そう返したが、彼女はなぜか逡巡しているように黙り込む。
やはりできないのだろうか、と不安になっていると、女性は「でも…」と言いよどむ。
そして、決心したように話してくれた。―――覚悟がいる、ということを。
それでも、私の意志は変わらない。
だって、私は、そのために存在(ある)んだから。
何かを成し遂げるためには、対価が必要なのは、承知している。
「天秤の力を解放して。力を外に放出するの。
…さぁ念じてみて。そうすればきっとうまくいくはずだから」
天秤の力を外に解放する……
この強力な力を解放するなんて…誰にも、影響がないよね…?
「ないわ。大丈夫」
なら、安心してできるよ……
「天秤は右に傾く……―――力よ…解放せよ!!」
- 166 -
*前次#
ページ:
back
ALICE+