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美瑠……
「桜は幻覚だったんだ!っていうか…これって……」
「おいしいとこ全部もってきやがって」
「ついにやったな」
「お…終わったんだ……これで家に帰れるんだ!!」
「しかしお前、見事に骸戦役に立たなかったな」
「ほっとけよ!!」
なんか赤ん坊達が話しているけど、そんなの耳に入らない。
ただ今の僕には美瑠しか目に入ってないのだから……
重い体を引きずりながら崩れるように美瑠の前に座り込む。
「美瑠」
閉じられた目は開かない。
それが、なんだか嫌な予感がして、思わず体が硬くなる。
大丈夫だ、美瑠を大切に思っていたアイツが美瑠の命を奪うはずがない。
そう理性は言うが、万が一という言葉が頭をよぎる。
僕は恐る恐る美瑠の頬を触った。…そして手に伝わるのは、確かな暖かみ。
よかった…温かい……生きてる……それだけで、ホッとする。
「美瑠……」
そっと抱き寄せるとチャリッと金属がこすれるの音がする。
あれは…美瑠が大切にしていた指輪と僕があげた指輪…?
僕のは指にしてたはずなのに…どうして二つ一緒にあるんだ…?
不思議に思って指輪に触ろうとした瞬間、美瑠の体が強く光り始める。
その異常な事態に僕は眩さに目をつぶりながらも美瑠の体を抱きしめた。
美瑠…っ!
「恭弥…」
「…!!」
一番聞きたかった、君の声。はっきり聞こえたよ……
光が少し小さくなり淡い光に変わる。
僕もようやく眩さを感じなくなり、目を開けることができた。
そして、やっと、視線が交わる。
「恭弥っ!」
思いっきり美瑠が抱きしめてくれる。
温かさ…僕があの時ほしかったもの。全部、僕の腕の中にある……
よかった…無事で……そう、心から安堵した。
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