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「恭弥…ごめんね…」
こんなになるまで戦って…そう泣きそうになりながら恭弥の体を抱きしめる。
恭弥の傷がひどいのか、恭弥の血で私の服が染まっていく。
それでも私は離れないよ。
だって一番、恭弥に抱きしめてもらいたかったから……
「なんで、謝るの」
「私にもっと…力があったら……恭弥が怪我せずにすんだかもしれない…」
「違うよ。…ただ、僕が君を守りたかったから」
でも、心配してくれて、ありがとう……
「恭弥…?」
すうっと恭弥の目がとじられていく。
体の温もりは変わらないから、きっと気を失っただけ。
きっと…無理して戦ってたからだね……
ありがとう、恭弥。ゆっくり、休んでね。
恭弥の体をもう一度ぎゅっと抱きしめて、優しくその場に寝かせてあげる。
その上に私の上着をかぶせるとリボーンが私の隣にちょこりと着地した。
「美瑠、怪我はねーか?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうか。その光…何をした?」
「…力を、使っているだけ」
きっと、詳しく言ったらリボーンは心配してしまう。…今すぐでも、やめさせるだろう。
だから、その一言だけでおさめる。
その私の返答にリボーンは違和感を感じたのか、難しそうな顔をした。
…あぁ、心配させまいと思っていたのに、やっぱり心配させてしまった。
でも、私はそんなリボーンに何も言うことはできなかった。
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