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―――――――………


『でも…力を納めたとき、なんらかの反作用が出るかもしれないわ』

『どういうこと…?』

『つまり、対価として何かを失うかもしれないということよ。
何を失うかは分からない。もしかすると聴覚かもしれないし視覚かもしれない』

『視覚や聴覚…』


それらはどれも大切なもの。
失えば…ヒットマンとして生きてはいけない。

(恭弥を見ることも、恭弥の声を聞くこともできなくなっちゃう…)



『それでも…?』



そんなの、決まってるよ。
自分のこと以上に、友達が…仲間が、大切だから。



『それでも、やるよ』



―――――………

―――…



「(つまり対価が声だったんだな)」

「(うん…お願い!恭弥には言わないで。恭弥には心配かけたくない…)」

「(すぐにそんな嘘ばれちまうぞ)」

「(わかってる…今回は恭弥をうまく誘導して帰ってもらって…お願い)」

「(…今回だけだぞ)」

「(…!ありがとう!)」



「…ヒバリ、今日は帰るぞ」

「ヤだ」

「(即答か…)風紀の仕事を心配してるみてーだ。さっさと帰って風紀の仕事しろ」

「…美瑠の方が大切」

「美瑠は気になって、困ってるみたいだぞ」



リボーンの言葉に合わせて、「大丈夫なの?」と心配そうな顔をする。
そういえばあれから何日たったんだろう……
もし、何日もたっていれば、風紀のお仕事に支障をきたしているだろう。
リボーンの言葉に本当に心配になってきた。
私はもう大丈夫だし、恭弥にはお仕事に集中してほしい。
そう思いを込めて恭弥を見つめると、恭弥はしばらく私を見つめて、諦めたように小さくため息をついた。



「わかったよ…仕事してくる」

「(ありがとう、リボーン)」



少し手を振って恭弥を見送る。

もしかしたら、もう一生出ないかもしれないという不安を抱えて……

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