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「大好き……」

「…!!美瑠声が…」

「え…?」



恭弥に何を言われたかわからなかったけど、ハッとして思わず喉を押さえる。

今、声…出てた…?



「キスで…治った…?」

「…ワォ。漫画みたいだね」

「そ、それはすごく恥ずかしい…」



ベタすぎじゃない…?
キスで眠りから覚めるのと同じくらいベタだよ…

羞恥で、俯くと恭弥はくすっと笑って、私を再び抱きしめてくれた。



「いいんじゃない?僕は、美瑠の声が聞けただけで嬉しいから」

「…恭弥の声、聞いたからかな……」

「(相変わらず、簡単にそういうことを言うんだから…)」



私の言葉に恭弥の抱擁の力が強くなる。

…あ…よく考えたら私、すごく恥ずかしいこと言った…?



「(でも…そういうところも、好きなんだよね)」



恭弥が優しく笑っていたことに私は気づかなかったけど。
恭弥の雰囲気がすごく優しくて、私は安心して恭弥に寄り掛かる。



「美瑠、愛してるよ…」

「…っ…私も……」




恥ずかしくて、思わず小さな声になってしまったけど、恭弥が優しく頭を撫でてくれたから、きっと、伝わったんだよね…?


私からの「愛してる」が………

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