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前に来た美瑠のマンションの前。

確かここってセキュリティーが半端なく厳しいんだっけ。…ディーノ、とかいう兄の過保護なせいで。
でも、僕に不可能はないよ。

そこからは決して合法的な方法ではない方法で美瑠の部屋まで行く。
ガチャリと美瑠の家の鍵をあけると変わらない部屋が広がった。

まだ…寝てるのかな…?

気配を消して中に入り、奥へと進んでいくと……


美瑠が、廊下に倒れていた。




「美瑠!!!」




頭が理解したと同時に美瑠を抱き上げる。

…っ!何これ…すごい熱じゃないか…!!


苦しいのか、美瑠が苦しそうに眉をひそめる。
この熱じゃ、病院に行かなきゃ…!

すぐに草壁に電話して病院に部屋を用意させるよう指示すると、寒そうに震える美瑠に毛布でくるまらせ、抱き上げる。
やはり寒気がするのか、美瑠が僕の体温にすり寄るように僕に抱きついてきてくれた。

僕も少しでも暖かくなるように……ぎゅっと強く抱きしめてバイクに乗り込む。



「美瑠…大丈夫だよ」



何が大丈夫なのか。そんなのよくわからないけど……
今の美瑠にかけてあげる言葉はそれしか浮かばなかった。

でも心なしか、美瑠の顔が穏やかになった気がする。
ぽんぽんっと頭を撫でて、病院へと急いだ……

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