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どうやら二人はぶつかってしまったようで、二人ともうめき声をあげる。
でも、バジルはぶつかった相手がツナだとすぐにわかったようで、「おぬし…!」と声をあげる。
おぬし、なんて今時言わないからか、やはりツナは「21世紀に…おぬし…?」とつっこんでいた。
「お、なんであいつがここにいんだ?」
「リボーンも理由を知らない…?どういうこと…?」
それに誰かと戦っていた……一体誰と…?
わからないことだらけで、…私の知らない間に何かが動いているようで、思わず顔をしかめた。
そんな思考を妨げるように、久しぶりに聞いた声が聞こえる。
「う゛お゛ぉい!!なんだぁ?外野がゾロゾロとぉ。邪魔するカスはたたっ斬るぞぉ!!」
「あぁ!?」
「な…何なの一体!?」
銀色の長髪をなびかせて、私達を見下ろす彼。
銀色の髪が映えるような黒い制服は…一時期私が着ていたもの。
そして彼は私のよく知る…大切な人の一人。
「嵐の予感だな」
「どうして……スクアーロが…」
思わず目を疑ってしまった。
スクアーロがここにいるはずない。だって、彼はイタリアの暗殺部隊。
表舞台には決して出ることはない。
でも、間違いなく目の前にいるのはスクアーロ。間違いない。
私の声が聞こえたのか、スクアーロの視線が私に注がれる。
「美瑠じゃねぇかぁ!久しぶりだな!う゛お゛ぉい!」
「えぇ!?美瑠ちゃん知り合い!?」
スクアーロから目線を外さず、ツナの問いかけに大きくうなずく。
スクアーロは…私の幼なじみといってもいい人……
「すみません、沢田殿、美瑠殿」
「え!?(何でおれの名前…!)」
「つけられてしまいました」
「ああ!!頭にあるのって…(死ぬ気の炎!?)」
「せっかく会えたのに…こんな危険な状態に巻き込んでしまうとは…」
「え?あ…あの…誰でしたっけ!?」
「説明はあとだよ!とにかく安全な場所に…!」
スクアーロが相手じゃ私も戦えない……でも、とにかくツナを守らなきゃ!
イーピンと京子はリボーンに任せて避難させてよかった。
この状況は本当に危険。…逃げるしか、方法はない。
「来て下さい!安全な場所へ!!おぬしに伝えたいことが!」
「う゛お゛ぉい」
「「…!」」
「もう鬼ごっこは終わりにしようや」
バジルがツナの手を引っ張って避難しようとしたが、その前にスクアーロが立ちはだかる。
ツナを守るため、素早くスクアーロとツナの間に立つ。
私じゃ無理だけど…守ってみせるよ。
絶対にツナを傷つけさせないと、強く見つめるとスクアーロが剣先を少し降ろした。
(やっぱり、私には決して剣を向けない)
(優しいのは…変わらないんだね)
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