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「美瑠…どけ」

「いや。いくらスクアーロでも…私の大切な人を守るためなら…」




ぐっと手に力を入れる。私が本気だっていう証拠。

しかしその事よりスクアーロは私の発言に引っかかっていた。




「大切な人ぉ?お前、そんなの作ったら…」

「…わかってるよ」




わかってる。
でも今できることは、守ることだけだから!

銃口を向けるのと同時にスクアーロの上にダイナマイトが多数降ってくる。


―――ドガガガガガッ!!!



見間違えるはずない。これは隼人のダイナマイト!?近くにいるの…!?
周りを見回せば黒い影が二つ。

当然ヴァリアーであるスクアーロには効かず、スクアーロは壁を伝って避けていた。




「なんだぁ?」

「その方に手をあげてみろ。ただじゃおかねぇぞ」

「ま、そんなとこだ。相手になるぜ」

「獄寺君!!山本!!」

「…っ!」



よりにもよってこんなときに二人がでてくるなんて…!
確かに、ツナが危なかったらこの二人は助けに入る。友達のピンチに駆けつけない二人じゃない。
私は、どうしてそこまで予想できなかったの!?
自分の考えの甘さに悔しくて、唇をかむ。

私の焦りとは裏腹に、スクアーロは出てきた二人ににやりと笑う。




「てめーらもカンケーあんのか、う゛お゛ぉい。
よくわかんねーが一つだけ確かなことを教えてやんぞ。―――オレにたてつくと死ぬぞぉ」

「その言葉そのまま返すぜ」

「ありゃ剣だろ?オレからいくぜ」

「やめてください!おぬしらのかなう相手ではありません!!」

「武!言うとおりにして!絶対にスクアーロと戦っちゃダメ!!」

「後悔してもおせぇぞぉ」

「行くぜっ」




私とバジルの忠告も無視して武がスクアーロにむかっていく。

このままじゃ武が怪我をする…!止めないと…!でも…どうやって…っ!

その一瞬の迷いが命取りだった。



「山本ぉ!!」



ツナの声に私は素早く視線をあげる。

仕込み火薬…!?スクアーロは本気で武を殺すつもりだ…!
まだ一般人の武でも、邪魔をする人間は容赦しない。
それをよく、わかっていたはずなのに…!



「ヤロッ!!」

「隼人、ダメ!!」

「おせぇぞ」



暗殺部隊で鍛えられているスクアーロにとっては、放り投げられたダイナマイトなんて止まって見えるはず。

あっという間にダイナマイトの導火線がすべて斬られる。
そして息をつく暇もなく、その後に回し蹴りをされて隼人が地に沈んだ。

…っだから言ったのに…っ!

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