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「う゛お゛ぉい。よえぇぞ」
「ぎっ」
「死ぬ気弾じゃ歯が立たねーのか」
「しょうがないよ…」
「本当は小言弾でハイパーな死ぬ気モードにしてぇところだが、あれを使うとツナは2週間筋肉痛で動けなくなるからな」
「このままじゃ…危なすぎる。でも、私達じゃどうにもならないっ…」
「そうだな」
手を出せない。
それがこんなにも歯がゆいなんて……
「バジルが…助けてくれたね」
「あぁ」
「拙者はバジルといいます。親方様に頼まれて沢田殿にあるものを届けにきたのです」
「は?オレに?…つーか親方様って…」
「これです」
バジルが必死に守ったもの。
私は思わず目を見開いてしまった。
あの…あの箱は…!
そんな…、…まだ早すぎる!!
彼が見せたのは、7つのリングの入った箱。
見るからに大切なもので、一つだけ形が違う。
丸い…ボンゴレのエンブレムの入った指輪……
その指輪を囲むようにしてリングが並んでいた。
「なに…コレ…!?」
「何かはリボーンさんと美瑠殿が知ってます」
「えっ君、リボーンと美瑠ちゃんを知ってんの?」
「リボーンさんと美瑠殿はわけあって戦えません。これを持って逃げてください」
「ちょっ、君にそんなこと言われても」
当然だけど、混乱しているツナ。
でも、あの指輪が出てきてしまったのなら、今すぐにでもツナは逃げないと…!
あの指輪をスクアーロに奪われるわけにはいかない。
だって、あれは、
「う゛お゛ぉい」
「「!!」」
「そぉいうことかぁ。こいつは見逃せねぇ一大事じゃねーかぁ。
貴様らをかっさばいてからそいつは持ち帰らねぇとなぁ」
「くそ」
「ひいいいいっなんなの〜!!どーしよー!!!」
パニック状態のツナに、もうこれ以上戦うことができないくらい傷だらけのバジル。
私とリボーンは協定上、手を出すことはできないし……
リボーンもこれにはさすがに焦りを感じるのか、小さく「…やべーな」と呟く。
その焦りとは反対にスクアーロは笑みを絶やさずに、二人に近づいていく。
「う゛お゛ぉい。ソレを渡す前に何枚におろして欲しい?」
「渡してはいけません沢田殿」
「え!?ちょっなんなの?どーなってんのー!?」
「相変わらずだな、S・スクアーロ」
突然このピンチの場に響き渡る、頼もしい声。
驚くと同時に感じる絶対的な安心感。
…よかった…彼も、日本に来てくれていたんだね……
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