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それが運命なら、私は素直に受け止めるよ。
34 リング保持者
次の日、病院に行くと山本と獄寺君がいた。
もうすっかり怪我の調子はいいようで、少しだけ安心した。
昨日のことや指輪の話をしているといつの間にか気配なく二人が立っていた。
「選ばれたからだぞ」
「ディーノさん!!リボーンも!!」
ついにこの日が来た。
リングの話をする日を……
そして美瑠の本当の役割を話す日が……
「ボンゴレリングは全部で七つあるんだ。
そして7人のファミリーが持ってはじめて意味を持つんだからな」
「!?」
「お前以外の6つのリングは……
時期ボンゴレボス、沢田綱吉を守護するに相応しい6名に届けられたぞ」
「なぁ!?オレ以外にも指輪配られたの〜!?」
「そうだぞ。ボンゴレの伝統だからな」
ボンゴレリングは初代ボンゴレファミリーの中核だった7人が、ボンゴレファミリーである証として後世に残したものなんだ。
そしてファミリーは代々必ず7人の中心メンバーが7つのリングを受け継ぐ掟なんだ。
「それで後継者の証とかってー!?」
「10代目!!」
何故か俺を大きな声で呼ぶ獄寺君に振り向く。
ご、獄寺君…!?何震えて……
「ありがたき幸せっス!!身のひきしまる思いっス!!」
めっさ喜んでるよ!!
もしかして震えてたのは感動して!?
「獄寺のリングは『嵐のリング』。山本のは『雨のリング』だな」
え…?嵐と雨…?
リングをのぞき込むと確かに描かれているものが少し違う気がする。
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