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「これオレんだよな。やっぱもらってくわ」
「え!!?」
「負けたまんまじゃいられねー質みてーだな、オレ」
ちょ、山本!?
爽やかな笑顔でなんで走ってどっかに行こうとしてるわけ!?
「オレも10日でこのリングに恥じないように生まれ変わって見せます!!次は奴をぶっとばします!」
「ちょっ獄寺君まで…!!…な…二人とも…」
止める間もなく、二人は走り出してどこかへ行ってしまう。
行っちゃったよ……しかも、何故かすごくやる気満々で。
そんな二人にリボーンは満足げに笑った。
「やるなーツナ。獄寺と山本は鍛える気満々になったみたいだぜ」
「え゛―――!!そんな〜!シャレになんないって!!」
そういう意味で言ったわけじゃないのに!
何でやる気満々になったのか、いまだわからない。
どうしよう、と頭を抱えているとディーノさんは呆れたように笑った。
「話はまだ終わってねーのに…勝手に行きやがって」
「え?まだ終わってないってどーいうことですか!?」
リボーンが神妙な顔をしてディーノさんに目配りをする。
その様子にごくり、と無意識のうちに唾を飲んでいた。
そ、そんな重要な話なの…?
「ツナ、よく聞け。リングは確かに7つしかない。
でも一つだけ、特殊なリングが存在してんだ」
「特殊なリング…?」
「『月のリング』っつってな。
全てを包容する大空に浮かぶ、月。
その月のリングの保持者から言うと大空は『太陽』と呼ぶらしい」
「太陽…?太陽と、月…?」
「そうだぞ」
太陽と月は常に寄り添い、
晴のリングとは違う輝く存在である太陽を
そっと影で支え、反射し、
絶望的な暗闇でもリング保持者をそっと導く者。
「それが『月のリング』の保持者だ」
「その月のリングが、どうしたんだよ」
確かになんかすごそーだけど……話がよく見えない。
何でいきなりそんな話するんだ?
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