3



「これオレんだよな。やっぱもらってくわ」

「え!!?」

「負けたまんまじゃいられねー質みてーだな、オレ」




ちょ、山本!?

爽やかな笑顔でなんで走ってどっかに行こうとしてるわけ!?




「オレも10日でこのリングに恥じないように生まれ変わって見せます!!次は奴をぶっとばします!」

「ちょっ獄寺君まで…!!…な…二人とも…」



止める間もなく、二人は走り出してどこかへ行ってしまう。

行っちゃったよ……しかも、何故かすごくやる気満々で。
そんな二人にリボーンは満足げに笑った。



「やるなーツナ。獄寺と山本は鍛える気満々になったみたいだぜ」

「え゛―――!!そんな〜!シャレになんないって!!」


そういう意味で言ったわけじゃないのに!
何でやる気満々になったのか、いまだわからない。

どうしよう、と頭を抱えているとディーノさんは呆れたように笑った。



「話はまだ終わってねーのに…勝手に行きやがって」

「え?まだ終わってないってどーいうことですか!?」



リボーンが神妙な顔をしてディーノさんに目配りをする。
その様子にごくり、と無意識のうちに唾を飲んでいた。

そ、そんな重要な話なの…?



「ツナ、よく聞け。リングは確かに7つしかない。
でも一つだけ、特殊なリングが存在してんだ」

「特殊なリング…?」

「『月のリング』っつってな。
全てを包容する大空に浮かぶ、月。
その月のリングの保持者から言うと大空は『太陽』と呼ぶらしい」

「太陽…?太陽と、月…?」

「そうだぞ」



太陽と月は常に寄り添い、

晴のリングとは違う輝く存在である太陽を

そっと影で支え、反射し、

絶望的な暗闇でもリング保持者をそっと導く者。




「それが『月のリング』の保持者だ」

「その月のリングが、どうしたんだよ」



確かになんかすごそーだけど……話がよく見えない。

何でいきなりそんな話するんだ?

- 207 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+