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帰ってくるよ。…絶対に。

だから、恭弥もがんばって……





35 いない理由





「うそ〜!ヒバリさんにも指輪が―――!!?
あの人群れるのキライなのに入るわけないだろー!!」

「だからこそ“雲のリング”がふさわしいんだ。あとはディーノにまかせとけ」




それに美瑠もいるからな。二人とも、んな無茶はしねぇだろ。

(無茶する前に美瑠が止めると思うしな)

あの二人に関しては何の心配もしていない。…が、ツナは色々と心配のようだ。



「ディーノさんとヒバリさん!!いろいろ大丈夫なの〜!?(並盛とか並盛とか並盛とか!)」




ひたすら並盛の破壊を心配するツナに眉を顰める。

何、街のことばっかり心配してやがんだ。
大体、あの並盛大好きな雲雀が簡単に並盛を破壊するわけねぇだろ。

それに、



「お前人の心配してるヒマなんてねーぞ。
はっきり言ってヴァリアーの強さは超死ぬ気モードのお前よりも上だ。
よっぽどみっちり鍛えねーと殺されるぞ」

「ちょっまてって!オレは全然納得してないんだから」

「レオンが大量にこしらえてくれたぞ。見ろ」




ガシャンっと銃がセットされる音と共に現れたのは…肩に掛かっている大量の弾。
そして両手に持つのは二丁の銃。

いくら鈍いツナでもこの意味がわかったらしい。
―――この弾の数だけ、死ぬ気になって修行をするってことを。




「ま…まさかそれ……全部…死ぬ気弾…?」




念のために聞いてみたらしい。
さぁっと血の気が引いているツナに、にやりと笑ってやる。

…それが、さらにツナの恐怖を引き立たせていることを知っていて。




「そーだぞ。そんじゃあ修行の一段階を始めるからな」

「ちょっ、まてっ」

「いってこい」



んな時間はねーんだよ。待ってたって、強くはなれねぇ。

そんな意味をこめて、問答無用で一発撃ち込む。




「ふっかーつ!!死ぬ気で鍛える!!」




大声を出しながらどこかへ走っていくツナの背中を見て、リボーンが呟く。

それは…誰でもない、ツナに向けた言葉。

でもその言葉は本人に聞こえることなく、消えてなくなる。




「死ぬ気でやれよ。
もし後継者争いに破れたら…、…お前だけじゃない。
お前の仲間も皆殺しにされちまうんだからな」



そして美瑠も……―― 一生笑えなくなる。

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