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『…恭弥?』

「…!美瑠?どうしたの。珍しいね、美瑠から電話してくるなんて」

「(美瑠から…?)」



オレと恭弥が戦ってることくらいわかってるはずなのに。

美瑠がそれを邪魔するようなこと……いつもなら絶対にしないはず。
何か、緊急事態があったのか?



『ごめんね。ディーノとの修行の邪魔して…』

「別にいいよ。美瑠の声、聞きたかったから」

「(ちょ、待て!こいつ、本当に恭弥か!?)」

『私も、恭弥の声、聞きたくて…』



美瑠が何か言ったのだろう。…恐らく、私もだよ、みたいな。
その言葉に、恭弥の顔がだんだん赤くなっていく。

えええ!恭弥が、あの恭弥が、照れてる…!?
さっきまで「あなたをぐちゃぐちゃにする」とか言っていたあの恭弥が!
なんだ、この違いは…!本当に同一人物か!?



『恭弥の声、聞きたかったのは…ちゃんと理由があって…』

「どうしたの?」

『…私、しばらくイタリアに帰らないといけなくなっちゃったの』

「…!何で?」

『理由は言えないけど…私にしか、できないことだから』

「…っそう…」



何を話しているんだ…?
さっきまで上機嫌だったはずの恭弥が急に落ち込む。

…つーかどんどん不機嫌になってねぇか…?

(この後オレ、本当に死ぬかも…)



『でも、絶対帰ってくるから……恭弥の所に、ちゃんと帰ってくるから…!』

「うん…待ってるよ。ちゃんと、帰ってきてね」


本当は行ってほしくない。
この人と戦って、帰った後…美瑠に会いたい。

でも美瑠が責任感が強いことを誰よりも知ってる。

だから…止めたりは、できない…っ



『ありがとう…恭弥』

「うん…」

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