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「「XANXUS」」
相変わらず威圧感のある人……さすがヴァリアーを従えるボス。
その威圧感は誰しもが感じていた。…もちろん、ツナも。
「(な…なんだ……この人…!?)」
「…久しぶりだな、美瑠」
「久しぶり…XANXUS」
「探した、随分な。まさか日本にいるとはな…」
「私も、こんなに早くこの指輪をはめる日がくるなんて思わなかったよ…」
ザンザスの言葉に呼応するようにキラリと光る『月のリング』
そのリングを見て、ザンザスは満足そうに身を細めた。
「お前の居場所はここだ」
「……、」
違う。ザンザスの隣じゃない。
私の居場所は、ツナやみんなの傍であり…恭弥の隣。
その意味を込めて、何も言わず、私はツナの隣にそっと寄った。
ザンザスは私の答えが気に入らなかったようで、ぎらりとツナを睨みつける。
鋭い眼光に圧倒されて、ツナは腰を抜かしてしまい、その場で尻餅をついた。
「わあ!!」
「(う…動けねぇ)」
「沢田綱吉…」
ザンザスの手がまぶしいほどに光り始める。
あれは…力が手に集まってる…?…っ!!危ないっ!
そして、その危険性はヴァリアーのみんながよく知っている。
ザンザスの周りにいるヴァリアーのみんなはまさか、と冷や汗をかいていた。
あのザンザス。きっと、本気であの力を使おうとしている…!
「ツナ逃げて!!」
「やべーぞ!逃げろ!」
「ええ!?」
へたりこんでいるツナに逃げるように言って、私は急いで天秤の力を手に集中させる。
いつもの天秤の力じゃない。
攻撃性のある天秤の力…ううん、死ぬ気の炎を灯す。
私がツナを守るために動いたことで、ザンザスの眉間に皺が寄った。
「美瑠、どけ」
「どかないよ。力なら、負けない」
グッと手に力を入れる。
力を発揮しようとした、その瞬間、ザンザスの前にツルハシが突き刺さった。
あれは……!!
「待てXANXUS、そこまでだ」
「「「「!」」」」
「た…助かったの…?」
「ここからはオレが取り仕切らせてもらう」
「と…父さん!!?」
何でここに、取り仕切るってどういうこと、そんな疑問がぐるぐるとまわっているようで、ツナは驚きで固まっている。
…家光さんがいるなら、もう大丈夫。
ザンザスは決して家光さんに手を出さないし、…ザンザスがみんなを攻撃しようとすればきっと止めてくれるはず。
よかった、と安心して、私は力を集めていた手をゆっくりと解いた。
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