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「よく見りゃあなた、いい肉体してるじゃない!!好みだわぁ〜〜」
「なに!?」
「…!あいつ今…なんて言いました!?」
「さ…さあ…?」
隼人も武もツナもすっごく変な人を見るような目で見てるよ……
そうだよね、普通の人は筋肉を見て喜ばないよね…。
でも、ルッスーリアは、すごく筋肉が好き。…ううん、しなやかな筋肉が好きなんだ。
ルッスーリアの中ではお兄さんを倒して、お持ち帰りすること決定みたい。
みんなは変に思うかもしれないけど、実はこれってすごいことなんだ。
ルッスーリアは自分がいい体なだけに、見る目は高い。
そんなルッスーリアのお眼鏡にかなうなんて、めったにないことだ。
でも、ルッスーリアが持って帰ると言ったら、本気になるということだ。
…大丈夫かな、京子のお兄さん……!
「さっきから何を言っているかわからんが、オレは正々堂々と戦うだけだ」
「んまあ!そのポーズはボクシングかしら。またいけてないわねー」
バッと勢いよくルッスーリアも上着を脱ぎ捨てる。
独特のポーズ…あれが、エムタイの戦闘スタイル…
ルッスが「立ち技最強」と言ったことでお兄さんの戦闘意欲に火をつけてしまったみたい。
「やはりヴァリアーも晴の守護者は格闘家か」
「やはり…?」
歴代のファミリーを見ても晴の守護者はみな強力な拳や足を持っていた。
ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き、明るく照らす日輪となる。
それが晴の守護者の使命……
「では晴のリング、ルッスーリアVS笹川了平、勝負開始!!」
チェルベッロ機関の人の合図とともに照明が目を開けられないくらい光り輝く。
何これ…っすごく眩しいっ!!
まぶしすぎて目を開けられずにいると、マーモンがサングラスを貸してくれる。
どうやらこの特設リングは晴の守護者の決戦にふさわしく設計された疑似太陽により照らしだされる日輪のコロシアムらしい。
「なにそれ〜〜!何も見えないよ!!」
「オレのサングラスを貸してやる」
これ…京子のお兄さんが不利だよ!
だってルッスーリアはサングラスを最初からかけてる!
これじゃ勝負にならない、と一歩踏み出したが足が止まる。
私は今、ヴァリアーの人間…京子のお兄さんの味方じゃない……
ダメ…手を、出しちゃ、ダメ。
手を出したら……恭弥が……―――
駆け寄りたい気持ちをぐっと我慢すると、京子のお兄さんが殴られる。
京子のお兄さんの叫び声。苦痛の、叫び声が私の中に入ってくる。
やだ…っ!もう…見てられないよ…っ!
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