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「大空!」
「ジョット、だろ?」
「そうだった」
あはっと笑う彼女に大空…ジョットは微笑む。
初めて会った…あの日からもう10年。彼女はずっとボンゴレ本部にいる。
あの頃は全く笑わず、短い言葉しか話さなかった彼女だが、ボンゴレにいるうちにたくさんの人と関わり、今では笑顔で話すことができるようになった。
「月…話があるんだ」
「何?」
「…隠居、しようと思う」
「つまり、ボンゴレのボスをやめるってこと…?」
「うん」
「そう…」
彼女は哀しそうに目を伏せる。
そんな彼女の様子にジョットは苦笑を漏らした。
きっと…おいていかれると、思っているんだろうな……
「勘違いしてない?」
「え?」
「君を置いて、どこかに行くと思ってない?」
「…うん」
「やっぱり」
クスクスとジョットは笑みを漏らす。
そんな彼に彼女は首を傾げるばかり。
ジョットは彼女の頭を撫でて微笑んだ。
「みんなを集めて。そのことについて、話すから」
「了解しました…ボス」
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