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「バカヤロ!!泣いてる場合か!!」

「ランボ、立って逃げるんだ!!」

「逃がさん」



レヴィの言葉と同時にランボの肩に剣が突き刺さる。
勢いで飛ばされたランボには、激痛だろう。

痛々しい、光景に美瑠は思わず顔を曇らせる。
今にも駆け寄って、手当てしたい衝動を抑えて。



「お前は徹底的に殺す。切り刻んで焼き肉にしてやる」

「う…っうわああああ!!」

「あれは!ランボがおいていった10年バズーカ!」


泣きながら大人ランボが10年バズーカーを自分に向ける。
ランボ、まさか二十年後の自分を呼ぶの…!?

予想外の事態に私もその場を見つめた。

ドガンと大きな爆発がおこる。
それと同時に煙の中から感じられる張りつめるような威圧感……

20年後のランボは…こんなにも威圧感が出せるようになるの?



「何だ…?このただならぬ威圧感は…」

「あ…ま、まさか…!あれは……――20年後のランボ!!」



煙が晴れて、たくましい男性が姿を現す。

ランボとは思えない…こんなに“男性”になっているなんて……

大人びたランボにみんな驚きを隠せない。
そんな中、ランボだけ冷静に状況判断する。



「やれやれこの現象。
夢でないとすればずいぶん久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ」

「ホントにアホ牛か」


隼人の言葉にみんなが心の中で同意する。

本当に全然見えない…まるで別人みたい。
今までおバカだったランボが、あそこまで冷静に状況判断できるようになっているなんて。
その落ち着きに頼もしささえ感じる。

そんなランボは辺りをゆっくり見回すと、懐かしそうに頬を緩めた。



「あなた達にまた会えるとは…懐かしい…なんて懐かしい面々……
しかし、美瑠があちらにいるのは気になるな」

「ランボ…」



少し哀しそうに見つめられる。

そんな視線にランボは何となく、美瑠の気持ちがわかった気がした。

そちらに行きたいが…行けない、という複雑なもの。

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