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私は、ヴァリアー側の人間。
そう言い聞かせても、目の前で殺されるのを、黙ってみてられないよ……
41 どうしても優しさを見せてしまう
大きな炎が額から燃え上がった。もちろんそれは…死ぬ気の炎。
「だ…誰だ?」
「まさか…ツナ…?」
「ああ…まちがいねぇ…あれは10代目だ!!」
隼人は嬉しそうに確信もった声で断言する。
パワーアップしたツナにぞくぞくしているようで、隼人は身震いをしていた。
武もお兄さんもあれはツナだと笑う。
どうやら、エレットゥリコ・サーキットの導体は金属でできていて熱を伝達する働きがある。
その熱が避雷針のくびれ部分にまで伝わり、溶解したため重量に耐えきれなくなり倒れたようだった。
「でも聞いてなかったぜスクアーロ。あんなバカでかい炎を出せる奴がいるなんて」
「(俺だって知るか)」
どーなってんだあのガキ…5日前とはまるで別人だ。
何をしやがった……
考えられるのは、門外顧問である家光の仕業か。
それとも、天秤である美瑠か…?
いや…9代目が寵愛し、奴の家庭教師につけたというアルコバレーノかぁ!
「…いくら大事だからって言われても…ボンゴレリングだとか…次期ボスの座とか…そんなもののためにオレは戦えない」
「ツナ…」
「でも…友達が…仲間が傷つくのはイヤなんだ!!!」
「ほざくな」
絶対的な、威厳あるボスの声。
思わず私はその声に怯えて肩を震わせてしまった。
それでも殴られて吹っ飛んでしまったツナに駆け寄る。
「ツナ!大丈夫?」
そっと傷に障らないように体を少し起こしてあげる。
よく見たら…体が傷だらけ…そんなにがんばって修行したんだね。
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