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「お前はヴァリアーの人間だ」

「…わかってるよ。でも、死なせたくなかったの」

「……相変わらずだな、お前の優しさは」



少し、ザンザスが視線を落とす。
影ができたような…そんな感じ。

どうしたんだろう。
胸が苦しくなるような、そんな感覚が襲ってくる。

まるで、ザンザスが美瑠ちゃんを想っている気持ちが伝わるように……

(まさか、ね)



「…おい、女、続けろ」

「はっ。では勝負の結果を発表します。
今回の守護者対決は沢田氏の妨害によりレヴィ・ア・タンの勝利とし、雷のリング、ならびに大空のリングはヴァリアー側のものとなります」

「え!!?」



思わず、リングを握り締める。
動揺が伝わったようにチャリッという音が胸から聞こえてきた。



「アホ牛だけでなく10代目のリングまで!?」

「話が違う!失格ではないはずだ!沢田殿はフィールドに入っていなかった!!」

「フィールドの破損は勝負への妨害と見なし、失格とするのは当然です」

「そ…そんな…っ」

「…ならば、美瑠様に聞いてみましょう。最終決定権は、美瑠様にありますので」



みんなの視線が俯いている美瑠ちゃんに集まる。

表情は見えない……
ただ、何かを押し込めているみたいな……



「リングは…雷と大空のリングは、ヴァリアー側のものとします」

「「「!!?」」」

「では、決まりですね」



チェルベッロがオレからリングを奪う。

美瑠ちゃんも何も言わず、そっと立ち上がって俺の傍から離れていく。
…その背中が泣いているような気がして、少しだけ胸が苦しくなった。



「XANXUS様、リングです」



完全なるボンゴレリング…大空のリングができる。


「これがここにあるのは当然のことだ。
オレ以外にボンゴレのボスが考えられるか。
他のリングなど、どーでもいい。
これでオレの命でボンゴレの名のもとお前らをいつでも殺せる」

「そん…な!!」

「XANXUS、それは…!」

「だが老いぼれと美瑠が後継者に選んだお前をただ殺したのではつまらなくなった。
お前を殺るのはリング争奪戦で本当の絶望を味わわせてからだ。…あの老いぼれのようにな」



にやりと笑いながら言い放った言葉にだれもが息をのんだ。
…あの老いぼれのように、って…まさか、9代目に何か…!

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