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「いよいよ奴らしくなってきたな」
「うむ。キレてこそベルの天賦の才は冴えわたる」
ベルがナイフを投げる。
でもあれじゃあ風に当たって狙いが定まらないんじゃ……
そう思っていたのに、何故か隼人に傷がつく。
えっ…嘘…ッ!?隼人に、傷がついた?
ナイフは当たってないのに、どうして…!?
「血ぃ」
「(や…殺られる…!!…っかよ!!)」
ベルがナイフを振り上げた瞬間、ぎゅっと目をつぶる。
隼人がきられるところなんて…っ
「っでーっっ」
「肉を切らせてでも骨を守る。いい判断だな、爆弾小僧」
目をあければ少しこげ後がつきながらも切り傷のない隼人。
よかった…なんとか防いだんだね。
でも、そう安心している時間は短かった。
――あと6分でハリケーンタービンが爆発を始めると合図があったから。
もう時間がないっ!早く、どちらかが勝たなきゃ…!!
「ししし。またかくれんぼ?」
隼人が入り込んだのは図書館……
私は入ったことないけど、こんなところなんだ。
「反撃開始ぃ〜〜っ」
ベルのナイフが無数に放たれる。…でも全部隼人に当たってない。
何のためにナイフを投げているの…?
「これこそまさに嵐の守護者にふさわしい怒濤の攻撃だね」
「だが妙だと思わねーか?」
「ああ…敵はわざと外してるように見える」
「でっきあっがり〜〜〜っ」
ベルの言葉と同時に隼人の動きが止まる。
どうして止まるの隼人!!早く逃げないと…っ
そう焦っているとマーモンが「逃げないんじゃなくて逃げられないのさ」と呟く。
逃げられない…?一体、どうして、
「モニターではかすかにしか見えてないけど、彼のまわりには…鋭利なワイヤーがはりめぐらされている」
「…!いつの間に!どーやって!?」
「ナイフのケツにワイヤーがつけてあったんだ。これで、かまいたちの説明もつく」
「ベルは、ナイフとワイヤー、両刀づかいだったの…?」
知らなかった。
ベルが仕事をしている姿はみたことなかったし、何より私がベルにナイフを向けられることがなかったから。
「ま、そーいうことだよ。まんまと術中にはまったね。
体技だけでなく策をはれるのもベルが天才たるゆえん」
「しししっ!おっしまーい」
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