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「10代目!オレが勝てば流れは変わります!
美瑠だって、戻ってこれるようになるはずです!
まかせてください。これくらいオレが…」

「獄寺!!」

「図書室まで残り20秒です」

「隼人っ!!私のことはいいの!!お願いだから早く戻って来て!!」



我慢、できなかった。

ツナのため、私のために命を犠牲にするなんて…っそんなの、嫌…!絶対に!

シャマルも「修行に入る前に教えたことを忘れたのか!!」と叫んでいる。
きっと、自分の命も大切であることを最初に教えたんだろう。

それでも隼人は、引き下がらなかった。



「ここは死んでも引き下がれねぇ!!」

「ふざけるな!!」



初めて、だった。
初めてツナが怒鳴ったところを見た。

何のために戦っているのか。
ボンゴレのため?ツナを十代目にするため?私を、ボンゴレに戻すため?
――違う。そんなもののために、戦ってるんじゃない。



「またみんなで雪合戦するんだ!!花火見るんだ!!
だから戦うんだ!!だから強くなるんだ!!
またみんなで笑いたいのに君が死んだら意味がないじゃないか!!」

「……10代目…」

「隼人、私も隼人に死んでまで戻りたくないよ…っ!
隼人がいるから…みんながいるから私の居場所はここだって言えるんだから…
だから…だから…っ!戻ってきてよ!!隼人!!!」

「…美瑠……」



ぴ―――――ッ!

ドガァァァンと図書室まで爆発する。

そんな…隼人は、まだあそこにいたのに…っベルだって、いたのにっ!



「そ…そんな…うそ……そんなことって…なんで獄寺君…」

「!あそこ見ろ」



みんな二人とも爆発に巻き込まれてしまったと思っていた。
でも、シャマルが指さす場所には…爆煙から体を引きずって出てくる隼人の姿が。

すごい怪我…!!



「赤外線センサー止まってるぜ」

「!隼人!!」



みんなで隼人の所に駆け寄る。
私も、ヴァリアー側から隼人に駆け寄った。



「すみません…10代目……
リングとられるってのに、花火見たさに戻って来ちまいました…」

「隼人っ!もうっ!心配したんだからね!!」

「まじで…美瑠、一体どっちの味方だよ…」

「私はみんなに怪我してほしくないのっ!!
隼人が爆発に飲み込まれたとき…どれだけっ…ぐすっ」

「お、おいっ!泣くなって」

「よかった…獄寺君…本当に…よかった!」

「な!オレ負けたんスよ!!」

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