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「ししし、リング。アイムウィナー!」



隼人達から離れて嬉しそうに笑っているベルの前に座る。

こっちもかなり傷だらけ……
どうして無理するなって言ったのに無理するのよ…っ



「ベル…」

「んあー?美瑠―オレ勝ったよー
これで美瑠、ヴァリアーの人間に近づけた!
しししっ美瑠と一緒に任務すんの楽しみにしてるから」

「…、…」



ベルの言葉に私はそれ以上ベルを責めることなんてできなかった。
ベルは、純粋に私とヴァリアーのみんなと一緒にいたかっただけなんだ……

(でも私の居場所は…)(恭弥とツナ達)



「無理してほしくなかったのに…」

「無理してねーもん」

「怪我した!」

「ししし、だってオレ王子だし」

「心配すっごくしたんだよ!」

「おいよーじゃ、オレ寝るからー」

「…おやすみ、ベル。ゆっくり休んでね」



ニコッと少し微笑むとベルが意識を失った。
本当に…無意識で戦ってたんだね……

そっとベルに上着をかけてあげるとチェルベッロが勝者がベルであることを告げる。
これでツナ達は1勝2敗…あと1回でも負けてしまえば、ツナ達の負けと決まってしまう。
それに、未だに霧と雲のリング保持者はこの戦いの場に現れていない。
…もちろん、霧も雲も守護者は決まっているから、不戦勝なんてオチにはならないんだけど。
ツナは雲の守護者が恭弥だって知っているけど、霧の守護者は知らない。だから、何も言えずにいた。



「それでは次の対戦カードを発表します」

「どーすんだよリボーン!霧か雲の対決だったら」

「心配すんな。着々と揃ってきてるぞ」


「明晩の勝負は、雨の守護者の勝負です」



チェルベッロの言葉に二人を見つめる。
スクアーロと武……武は、一度、スクアーロに完敗している。
みんなの傍にいなかったからわからないけど…武は、大丈夫なのかな…?

スクアーロはにやりと笑って、武を見やった。



「このときを待っていたぜぇ!やっとかっさばけるぜぇ。
前回の圧倒的力の差を思い出して逃げんじゃねーぞ。刀の小僧」

「ハハハ。その心配はないぜ。楽しみで眠れねーよ」

「…!ガキが…」


一触即発。まさに、戦いの前の戦いが始まっていた。
にらみ合う二人の間に、突然誰かが「失礼する!」と入ってくる。
よく見てみれば、ヴァリアーの制服…レヴィの部下だった。

何でも、校内に誰か入ってきたらしい。
あの仕事熱心な雷撃隊を次々と倒しているということだ。



「何!?」

「だから言っただろ?着々と守護者が揃ってきてんだぞ」

「え?」

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