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「スクアーロ…」

「そんな心配するなって言ってんだろぉ!!
オレならあいつを5秒でかっさばいてやるぜぇ!!」

「…ねぇスクアーロ…スクアーロは無敵なんだよね?」

「当たり前だぞぉ!!」

「なら…死なない、よね?」



泣きそうな顔をして、スクアーロを見上げた。

すごく胸騒ぎがするの。何か、大切なものを失いそうで……
するとスクアーロらしい口の端をあげた不敵な笑みを見せる。



「何言ってんだぁ!?死ぬわきゃねぇだろぉ!!」

「…そうだ、よね。ごめん。何か変なこと言っちゃった」

「お前は安心して見守っとけぇ!」

「うん。無理、しないでね」



少し笑ってドアノブに手をかける。

…武も、大丈夫だよね?
少し振り向くと武も私の視線に気づいたようでニッと笑う。

口パクで心配すんなって言われてしまった。

不思議…武が笑顔で「心配するな」って言ったら、本当に大丈夫な気がする。
武の笑顔に安心して、笑って小さく手を振る。

二人とも無理しないでね……



「なお制限時間は無制限です」

「う゛お゛ぉい!!まだ懲りないらしいな。
一週間前に逃げ出さなかったことを後悔させてやるぞぉ!!」

「ハハハ。やってみなきゃわかんねーぜ」


「それでは雨のリングS・スクアーロVS山本武、バトル開始!!」


「とばすぜぇ!!!」



スクアーロの攻撃が武をかする。
いきなり、武が傷ついて、小さく息をのむ。



「あれがオレの力だと思ったら大間違いだぁ!!」



スクアーロの攻撃が武に牙をむける。

あの距離じゃ武が…っ!
…あれ…?でも何か爆発の形が……



「山本の奴抜いたな。これが時雨蒼燕流、守式七の型」



繁吹きの雨


爆発の中から姿を現したのは水で濡れた、無傷の武。
あの距離で、スクアーロの攻撃をかわしたんだ。
いくら武が野球で鍛えた体力と反射神経があるといっても、型を覚えるのと実戦で使うのとではまるで次元の違う話。

ましてや命がけの勝負……
カタギの人間がいきなり臆することなく戦えるとしたらよほどのバカか…
生まれながらの殺し屋だぞ、とリボーンは言い切った。



「な!?山本が殺し屋って…何言ってんだよリボーン!!」

「ま、どっちみち。山本に目をつけたオレが一番すげーんじゃねーか?」

「結局自分の自慢話かよ!!」

「(リボーン…)」


調子いいんだから、とリボーンの言葉に笑ってしまう。

でも確かに私も前から感じていたこと。
武がいくら抜群の反射神経と体力があったとしてもあんなに戦えない。

骸の時も、判断力と戦闘能力には驚きを隠せなかった。

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