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「武…動いてっ!」
「死ねっ!!」
切る直前に、武は自分の腕を殴って無理矢理動かした。
辛うじて避けたみたいだけど…やっぱり少し斬られてる…っ
「う゛お゛ぉい!」
「っつ〜」
とっさに武が避けたけど状況は最悪のまま……
スクアーロが放ったのは鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)
渾身の一振りを強力な振動波に変え、相手の神経を麻痺させる衝撃剣。
自分の腕を打って硬直を解くなんて……とっさの判断としては、ベターだったと思う。
でもアタッコ・ディ・スクアーロの衝撃は素手をバットで殴られるより強い。
しばらくあの手を使うことはできないだろう。
「どーした!顔色が悪いぞぉーっ!!」
スクアーロが向かってくるのと同時に武は何かを判断して二階へと移動する。
う゛お゛ぉい!!逃がすかぁ!!と叫びながらスクアーロが武のいるであろう場所を刺す。
それは突き抜けて…武に突き刺さる。
「山本―――!!」
「鮫の牙(ザンナ・ディ・スクアーロ)…ボス…」
「はっ!何年経っても…変わりばえのしねー野郎だ」
「さすがスクアーロというところかな。
ちゃんと最後に雨の守護者の使命を体現している。
戦いを清算し流れた血を洗い流す、鎮魂歌(レクイエム)の雨」
「さあ小僧!!心臓を切り刻んでやるぞぉ!!」
武は傷をたくさんおって倒れていた。
悔しそうに、でも少し笑って。
「ちくしょ〜…こーも一方的かよ……
負けたなんて知ったらオヤジ、怒るんだろーな…」
「う゛お゛ぉい、まだやるか?得意の時雨蒼燕流で。
どぉしたぁ!!継承者は八つの型すべてを見せてくれたぜぇ。
最後に八つの型、秋雨を放ったと同時に無残に散ったがなぁ!!」
「!」
八の型 秋雨?
なんだよそりゃ…聞いたことないぜ…、…ん?最後の八つ目の型…?
「!!そーいうことかよ…オヤジ」
「う゛お゛ぉい!!ガキども!!
刀小僧の無様な最期を目ん玉かっぽじってよく見ておけぇ!!」
「…っスクアーロやめて!!」
「ん゛?」
「武…!」
あんなに傷だらけなのに、立ち上がる武に胸が締め付けられる。
その表情には焦りなんてない。…だからといって諦めもない。
最初と変わらない…どこか自信のある表情をしていた。
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