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「う゛お゛ぉい 寝ていろ!そのままおろしてやるぞぉ!!」

「そーはいかねーよ。時雨蒼燕流は完全無欠最強無敵だからな」



武……そんなに真っ直ぐ…刀にうちこめるのはすごいよ。

きっと刀もその真っ直ぐな心に応えてくれる。



「強がりを言ったところで、あの体じゃ何もできないくせにね」

「そうかな…?」

「美瑠?」


「カスが!!まずはそのへらず口から切り落としてやるぞぉ!!」



スクアーロの剣技をかわして武が後ろにまわる。

いよいよ…最後かもしれない……



「何しに来た」

「時雨蒼燕流…」

「う゛お゛ぉい!脳細胞がねぇーらしいなぁ!!
その構えは知っているぞ!!さぁ打てぇ!!秋雨を!!!」

「山本!!」


「(終わりだぁ!!)」

「(時雨蒼燕流 攻式 八の型)」


   篠突く雨


「な…にぃ…」



秋雨ではない技に、スクアーロは思いっきり切られる。

当然だろう。スクアーロは秋雨を放たれると思っていたから……
その秋雨を防ぐための体の動きをしていたから、当然違う技には対応できない。

予想通りで、武は笑みをもらした。



「ハハハ。やっぱりな」

「ぐ…ぐはっ…!貴様!!時雨蒼燕流意外の流派を使えるのかぁ!?」

「いんや。今のも、時雨蒼燕流だぜ」

「!!」

「八の型、篠突く雨はオヤジが作った型だ」

「え…?」


武のお父さんが?
でも、伝統的な流派の型を変えるなんて、そんなことできるの…?



「なるほどな。それで八代八つの型なんだな」

「ん?」

「時雨蒼燕流にとって継承とは変化のことなんだ」



リボーンの言葉でようやく「八代八つの型」の意味を理解する。

武の父とスクアーロが倒した継承者は、同じ師匠から一から七までの型を継承され、その後、それぞれが違う八の型を作ったんだと推測できる。
時雨蒼燕流の継承者は戦陣の残した型を受け継ぎながら新たな型を作り、そしてまた弟子に伝えていくというスタンスをとっている。

だがそれでは継承の度に枝分かれして無数の型ができてしまう……
いや。寧ろ今まで絶えなかったのが不思議なくらいだ。

一度きりというシビアな型の継承法。

変化には進化だけじゃなく退化もある。
その中で最強を謳いあえて強者から狙われるんだ。

まるで自分で自分を追い込むように……

ゆえに時雨蒼燕流は気と才ある者途絶えた時、世から消えることも仕方なしとした、滅びの剣と呼ばれる。

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