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「た、体育館!!?」


夜の並中体育館にみんなが集まっている中、ツナの驚き声が響き渡り、ツナが目を覚ましたことを教えてくれる。
よかった。目が覚めて…そう安心していたが、ツナ達のところに行くことはできない。

今の私はヴァリアー側だし…何故か、ザンザスに軽く後ろから抱きしめられているからだ。
何で抱きしめられているのかはわからないけど、その腕が温かくて…ほんの少しだけ、寂しそうだったから、抜け出せずにいる。

ツナ達の霧の守護者…クロームたちはまだ姿を現さない。
そのことがツナ達の動揺を生んでいた。

でも、突然、ツナの顔色が悪くなる。…何かを、感じ取ったように。



「こっちの霧の守護者のおでましだぞ」



リボーンの言葉と同時に体育館に入ってきたのは、あの2人。

犬…千種……やっと、きたんだね。

ツナ達にとって予想外の人達が現れ、みんなが騒ぎ出す。…そうだよね。この前まで敵だったんだから。



「おちつけお前達。こいつらは霧の守護者をつれてきたんだ」



リボーンの言葉に隼人が過剰に反応するが…犬と千種が来たことで、一人の可能性を見いだす。

霧の守護者は、そう……幻覚を操れる、男。



「六道骸!!!」

「クフフ。クフフフフ……

「Lo nego. -否-
Il mio nome e’ Chrome. -我が名はクローム-

Chrome 髑髏. -クローム ドクロ-


「六道骸じゃ…ない!!?」



みんなの前に現れたのは、髪型は骸そっくりの女の子。…クローム。

霧の守護者だけど、骸じゃない。…きっとツナもそう感じているのだろう。
でも、隼人にとっては骸に憑依された女の子にしか見えないようで「だまされないでください!!そいつは骸です!!」と叫ぶ。



「骸が憑依してやがるんです!!
目的のためなら手段は選ばねぇ!あいつはそういう男です!!」

「隼人…」



手段を選ばない男…か。しょうがないよね……
骸はそれだけのことをして、…隼人は骸の今までを知らないのだから。

そんな隼人の反応に、髑髏は哀しそうな素振りも見せず、ただ…「信じてもらえないのね」と、一言。




「ったりめーだ!!10代目!!あの武器を見てください!それに眼帯で怪しい目を隠してる!!」

「六道骸じゃ…ないよ…」



直感的に言っているように、漠然的にいうようなツナに隼人は驚いたような表情を見せる。

…ツナには分かるんだ。髑髏が、骸じゃないっていうこと……さすが、超直感。
ツナの確信を持ったような言い方に隼人は「そ…そーなんスか!?」と驚くからツナもしどろもどろになる。



「いや…あの…なんとなくだけど…」

「かばってくれるんだ。ありがと、ボス」



ちゅっと髑髏がツナにキスする。もちろん、頬に。
それなのにツナってば赤くなっちゃって…ただの挨拶なのに。

それを見た隼人も顔が赤い……そっか、慣れてないものね。



「何してんだテメ――!!!」

「あいさつ」

「なっ!??」

「クスッ。そんなに照れなくても」



その初々しい反応が微笑ましくて自然と笑っていた。
同じ年の私に笑われたのが恥ずかしかったのか、ツナはほっぺたを押さえながら私に視線を向ける。

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