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「あの巻きガエルと藍色のおしゃぶり…生きてやがったのか…コラ!」
「やはりな…奴の正体はアルコバレーノ、バイパー」
その正体にツナは驚いていたけど、リボーンたちは薄々気づいていたみたい。
彼も最強の赤ん坊、虹(アルコバレーノ)の一人。藍色のおしゃぶりのバイパー。
アルコバレーノ一のサイキック能力を持つとも言われている術士だ。
なぜ、今までおしゃぶりが光らなかったんだ?と首を傾げるコロネロにリボーンは先ほど解いた鎖が原因ではないかと推測する。
そんな二人を嘲るかのように、マーモン、…ううん、バイパーは二人を見下ろした。
「バカチビ共にはわからぬ研究の副産物さ。
お前達と違って僕は怠らなかったからね。――呪いを解く努力を」
「?何の事…?」
「やばいぜ。あのバカチビ相手じゃ並の術士じゃかないっこねーぜコラ!」
「なめんなコロネロ。髑髏は並の術士なんかじゃねぇぞ」
「誰であろうと…負けない」
ぎゅっと骸の剣を握ってバイパーに攻撃をしかける。
でも髑髏の攻撃じゃ届かない。…ううん、違う。あれは、蛇を召喚したんだ。
バイパーは避けたように思えたけど、蛇が全身に絡みつく。
「幻覚ではないのか」
「ケモノを召喚する…あの技は、」
「骸のスキル、畜生道だ!!」
オレも使われたことのある、能力。見間違えるわけない!
獄寺くんが骸に憑依されている、って言ってるけど…時々骸そのもののように感じる事がある。
(何て言うんだろう…雰囲気、みたいなのが)
でも一つわからない…なんでだ…?
最初に会った時から、いつも彼女自身の意志を感じるんだ。
「僕もそろそろ力を解放するよ。君の正体はその後でゆっくり暴こう」
髑髏の持っていた槍をカッと突き立てると火の柱が上がる。
骸の能力をここまで…みんなは完全に幻覚を見てるみたいで熱さを感じて炎をよけてた。
でもザンザスは…全然動かない。もしかして、脳を支配されてないの?
「確かに君の幻影は一級品だ。
一瞬でも火柱にリアリティを感じれば焼きこげてしまうほどにね。ゆえに弱点もまた…幻覚!!」
火柱が一瞬にして凍り付いてしまった。
すごい…っ私まで寒い。完全に、脳を支配されちゃったんだ。
先ほどまで幻覚を見ていなかったコロネロもリボーンもかかってしまっていたようだった。
「幻影とは人の知覚、すなわち五感を司る脳を支配するということ。
術士の能力が高ければ高いほど支配力は強く、術にかかる確率も高まりよりリアリティをもつ。
そして術士にとって幻術を幻術で返されるということは、知覚のコントロール権を完全に奪われたことを示している」
髑髏の足元が音を立てて凍っていく。
つまり…髑髏は、幻覚を使えなくなっちゃったんだ…!
「髑髏ッ!!」
「どうだい?忌まわしきアルコバレーノの力は。さあ君の正体を暴こうじゃないか」
髑髏はマーモンをキッときつく睨み、心の中で念じる。
“これは幻覚。本当は、足なんて凍ってない”と。
でもそんな心の中を読んだようにマーモンはムダだよ、と言う。
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