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現実に戻ると家光さんが心配そうな顔をしていた。

私は安心してください、と少し笑うと家光さんの顔が少し柔らかくなる。



「大丈夫か?どこか、異常は…」

「いえ、ありません」



声も完璧にでる。

よかった…後遺症は残らなかったんだね。



「そうか…よかった」



本当に安心したように家光さんが息をつく。

この人は本当に心配性で優しいんだから……



「ん…」

「!凪?大丈夫?」

「あっ…美瑠様」

「だから、様は付けなくていいんだって」



苦笑したけど凪は真剣な顔。

凪って意外と頑固だったのね。



「疲れてない?」

「はい…美瑠様の方が、疲れていると思います」

「う〜ん…そうかも。寝ようかなぁ…凪も一緒に寝ようっか」

「はい」

「家光さん、少し休みますね」

「あぁ。お疲れ様。ありがとうな」

「いえ…私の仕事ですから」



少し微笑んで凪の手を握り、部屋から出た。

私には珍しく熟睡してしまって、夢も、見なかった……


(でも一瞬、恭弥が笑った顔が浮かんだの)

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