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「(知らなかった…こんなこと…)」



骸が、ここにいるのも。あの子が、ここにいるのも。

全部、美瑠ちゃんのお陰だったなんて……

それに、骸、お前…人間は、玩具って言ったくせに、自分を犠牲にしてあの二人を助けたんだな。
でもそのせいで…あんなに暗くて冷たいところに…っ



「骸…美瑠ちゃん…」



思わず視線をあげて二人を見つめる。
マーモンの幻覚を防いでいる間に、骸はマーモンに飲み込まれた。

ファンタズマから鋭い針がでて…串刺しに。
みんながみんな、骸が刺されたと思った。

でも…



「バカな!!」



大きな音と共に、マーモンが粉々になる。

骸が…中から、破壊したのだ。



「堕ちろ。そして巡れ」


最果てのない…輪廻を永遠に。


リングを二つ、手に入れる。

圧倒的な力の差。美瑠もホッと安心したように息をつく。



「まだだよ!!!」



大声が響き渡り、マーモンが姿を現す。
息切れを起こしながら現れたが、骸はつまらないように視線を向けた。

…余裕な、笑みを浮かべて。

骸の幻覚が、まわりを破壊していく。



「落ちる!」

「クハハハハ!!どうですか?アルコバレーノ!僕の世界は!!」



愚かですね。
あのまま終わっておけば…死なずにすんだものを。

形を変えて、マーモンの口の中に入っていく。



「やめろ!死ぬっ!死ぬ〜〜〜!!」

「君の敗因はただ一つ。僕が相手だったことです」

「ぎゃっ!!!!」



マーモンの断末魔とともに、体育館は元に戻る。

骸の圧倒的な力に、みんな声が出せない。
そんな中骸はリングを完成させ、チェルベッロに見せた。



「霧のリングはクローム髑髏のものとなりましたので、この勝負の勝者はクローム髑髏とします」



それは、マーモンの死を意味する。

あのマーモンが、粉々……、…考えられなかった。

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