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「よっ!」
こんなところにいたんだな。
てっきり学校にいると思ってたんだが……
「お前の勝負は明日になりそーだぜ。調子はどうだ?」
へぇ。僕にそんなこと聞くわけ?
なら……
「試してみなよ」
「いや…もう今日はいいだろう…」
つーかやる気満々だな…。オレが死ぬって。
んな飢えた獣のような目すんなって。
美瑠もよくこいつを……
「…なぁ恭弥」
「何?いきなりそんな神妙になって」
「…美瑠のこと、どう思ってる?」
「どういう意味?」
「そんままの意味だ。美瑠のこと、まだ好きなのか気になったんだ」
「当たり前でしょ」
そんなの、当たり前。
僕が美瑠を嫌いになることなんてない。
「…ならもし美瑠がお前のこと嫌いだっつったらどーする?」
「そんなこと言われないから考えたことない」
「(こいつ…)」
自信過剰なのか、何なのかわかんねー奴だよな。
確かに美瑠はまだ恭弥のことが好きみてぇだった。
オレが守れって言ったが美瑠はまだその勇気がない。
XANXUSの…あいつの強さを一番わかっているからだろうな。
「恭弥…美瑠に口止めされてんだけどな」
言った方がいいな。美瑠一人が苦しむ必要はない。
自分から嫌われ役なんてしなくていい。
すると「口止め」という言葉に興味を示したのか、怪訝そうな顔をして俺の方を向いた。
「口止め…?」
「美瑠は、9代目に脅されてんだ」
「!9代目って確か美瑠の…」
「あぁ。祖父にあたる人だ」
「その人が何で美瑠を脅すのさ」
「…それはオレにもわかんねぇ。
でも、美瑠はXANXUSのことを本当に好きで結婚するわけじゃない」
「………」
「9代目は美瑠に言われたんだ。
『XANXUSと結婚しないと、雲雀恭弥を殺す』ってな」
「…っ!?」
「美瑠は、お前を危険にさらしたくないって言ってヴァリアー側についたんだ」
俺の言葉を聞いた途端、無言で背中を向けられる。
ってオイ!どーしたんだ!?
恭弥!と声をかけたが、恭弥は「じゃあね」としか言わずにそのまますたすたとその場を去って行った。
…やっぱ、怒ってんだろうな。
美瑠に。そして、頼られなかった自分に。
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