3



私は今、ザンザスの隣にいる。
ヴァリアーの制服も、もう見慣れてしまった。

少し待っていると遠くから学ラン姿の彼が姿を現す。

一目でわかる…恭弥の姿。



「なぁ美瑠―」

「何?ベル」

「いいわけ?こっちにいて」

「…うん」



これが最後だと思うから。

きっと、恭弥が勝ってくれると思うから。
だからこっち側にいるんだよ…



「雲の守護者バトルの戦闘フィールド、クラウドグラウンドです」

「何ということだ…運動場が!!」

「ガ…ガトリング!?」

「雲の守護者の使命とは何ものにもとらわれることなく、独自の立場からファミリーを守護する孤高の浮き雲」



ゆえに最も過酷なフィールドを用意しました。

四方は有刺鉄線で囲まれ、8門の自動砲台が30m以内の動く物体に反応し攻撃します。
また地中には重量感知式のトラップが無数に設置され、警報音の直後爆発します。



「まるで戦場ではないか!」

「恐けりゃ逃げろ。てめーらのボスのようにな」

「ししし」



ツナは逃げたんじゃない。
信頼して、自分のパワーアップの時間にしてるんだよ。

(きっとツナなら信頼してたくしていると思うから)



「ふざけんな!!10代目は逃げたんじゃねぇ!!!」

「ツナが来る必要ねーのさ。ヒバリはうちのエースだからな。あいつは負けねーって」

「…フッ。エース……ぶはーはっはっ!!そいつぁ楽しみだ!!!」



笑い飛ばすザンザスに恭弥は何も言わず、ザンザスを見つめるだけだった。

そして、自然と――私と目が合う。
その目には強い意志が灯っていて、場違いながらどきりとする。

惹かれてしまった。あの、強い瞳に。

こんなときだって、恭弥にときめく私自身に苦笑したくなるがこれが惚れた弱みなのだとも思う。



「それでは始めます。雲のリングゴーラ・モスカVS雲雀恭弥、バトル開始!!!」



合図と共にモスカが恭弥に向かって飛ぶ。
あれって飛べるの!?しらなかった…。…でも。


バァァァァァン!!



「………」



カチっという音ともとに指輪を完成させる。
たぶん開始から一分もたってない。

さすが、恭弥だね。
みんなもその速さに(ていうかあっけなさに)ぽかーんってしてる。

- 296 -

*前次#


ページ:

back
ALICE+