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「これ、羽織って」
「…?ありがとう」
少しだけ顔の赤い恭弥から着ていた学ランを羽織らされる。
私が寒いからかな?別に気にしなかったのに。やっぱり優しいな、恭弥。
(雲雀の心、だれも知らず…)
「…フフ……ぶはーはっは!!こいつは大惨事だな!!!」
「あいつ…笑ってやがる」
「あの野郎はなっから勝負に関係なく事故を装って皆殺しにする気だったんだな!!だからヒバリを挑発したんだ!!」
「…っ!恭弥、歩ける?ここは危ないから早く、」
「フィールド内は危険だぞ!!」
了平さんの声にハッとして視線を走らせる。
髑髏…!逃げているうちにフィールド内に入って…!!
犬と千種が助けてくれたみたいだけど挟み撃ちに…っ助けなきゃ!!
「髑髏!千種!犬!!」
「来んな!!」
犬が絶対に来るな、と叫び、同じように千種も来たらダメとばかりに首を振る。
でもこのままじゃ三人とも…!!
同時に攻撃が犬達に向かう。やっぱり助けに、そう思って走り出そうとしたが、足を止める。
「ツナ…」
途端に抜ける力。
よかった……本当に、よかった。
(ホッとするのはきっと、ツナを信頼してるから)
「来たか…だが」
一斉にモスカの弾丸がツナに向かう。
でも、大丈夫だってわかる。
あの雰囲気…ツナが大きくなっている気がするから。
「カスから消えていく。それに変わりはねぇ」
モスカの弾丸すべてをツナは空中で打ち落とした。
すごい…本当に、強くなってる。
ツナはモスカの腕をバキンっと粉々にして視線を向けた。
「おい、デクの棒。お前の相手はオレだ」
モスカも標的をツナ一人にしぼったようで、ツナだけに攻撃する。
恭弥に負けたモスカにツナが負けることは絶対にないと思うけど、何かひっかかる……
何…?この、何か大切なことを忘れているような感じ……
「さすがです!あんな機械兵器沢田殿の相手じゃない!!」
「…だが一つひっかかるな…」
「え?」
リボーンの声が微かに聞こえる。
リボーンも何かひっかかりを感じてる。
じゃあ気のせいじゃないんだ……
でも、何かわからないの。
「モスカを全力でヒバリと戦わせて勝ち越しを決めてから、皆殺しにすることも考えられたはずだ。なぜこんな回りくどいんだ?」
「ザンザス…一体これは、」
「!」
モスカがツナに飛んでいく。
モスカを止めてツナが真っ二つにした…けど…、…え…、…?
「中から人が…!!」
「こ…この人…」
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