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「!お祖父様!!」
「悪いのは…私だ…」
「9…9代目!!」
「お祖父様、お怪我が…っ」
「美瑠…久しぶりだね」
少し辛そうにしながら微笑まれる。
すごく…優しい笑顔がにじむ。
「お祖父様…っ」
「リボーンに、聞いたよ…愛する人が、できたってね…」
「はい…っ!」
「一目見た瞬間、わかったよ…幸せなんだね…」
本当に、嬉しそうに口元を緩ませた。
そんな今にも消えそうな笑顔に私は泣きながら大きく頷く。
「はいっ!私は…愛せて、よかったと思っています…!」
「天秤として生まれてしまって、愛情を知らないまま、生きていくのかと心配だった……
でも、もうそんな心配、いらなくなったね…」
「…っお祖父様…っ!私はっ!私は天秤に生まれてきたことを後悔したことはありません!
ですから…だから…っ死なないで……っ!!」
悲痛な泣き声に交じりながらお祖父さまは、ツナに視線を向ける。
消えそうなその声に、私の涙は止まらなかった。
…そして、ツナも。辛そうな顔をして、お祖父さまを見つめ返していた。
「……沢田、綱吉くん…」
「9代目…!」
「やっと会えたね…綱吉くん……
すまない…こうなったのはすべて私の弱さゆえ……
私の弱さが…ザンザスを永い眠りから目覚めさせてしまった…」
「!!眠りとはどーいうことだ?
ザンザスは揺りかごの後ファミリーを抜けボンゴレの厳重な監視下に置かれたはずだぞ」
「ゆりかご…?」
ゆりかごとは、8年前起きたボンゴレ史上最大のクーデターのことだ。
反乱軍の首謀者が9代目の息子ザンザスであるという恐ろしい事実は機密扱いにされ、知るのは上層部とこの時戦ったボンゴレの超精鋭のみ。
もちろん、私もその事件のことは知っていた。
でも、ザンザスがそのあとどうなったのか、お祖父さまは教えてくれなかった。
「ザンザスは…8年間止まったままだったのだ……
あの時のまま眠り続けていたのだよ。恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて…」
そのせいで…美瑠への愛情も大きくなってしまい、歪んだ愛情へと変わった。
あの子には不思議な力がある。
どんな人間でも心の何かを溶かし、包み込める…大空とは違う、何かを。
だからこそ…美瑠に愛する人ができてよかったと安心した……
「ゴホッ」
「ああっ!大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」
「綱吉くん…」
「無茶しないでくださいっ」
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