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「いつも…いつも君のことは…リボーンから聞いていたよ……
好きな女の子のことや…学校のこと…友達のこと…
君はマフィアのボスとしては…あまりにも不釣り合いな心を持った子だ……
君が今まで一度だって喜んで戦ってないことも知っているよ。
いつも眉間に皺を寄せ…祈るように拳をふるう……だからこそ…君を10代目に選んだ…」
「!」
XANXUSを選んだんじゃ…?
その疑問を口にする前に9代目の手が俺の額に当てられる。
…死ぬ気の炎…?すごくあったかくて懐かしい…、…懐かしい…?
ぽぉっと9代目から伝わる暖かさ。頭にうかぶ懐かしい記憶。
オレ…この人知ってる…!
『お祖父様!…ツナ!』
…!!あの子は…!!!
嬉しそうに笑う笑顔…駆け寄ってくる仕草。
忘れてた…オレ…小さい頃……
美瑠ちゃんと、会ってたんだ。
「すまない…だが君でよかった……
美瑠…その人と、幸せになりなさい…」
どんどん火が小さく…!
待って…待ってください…っ!やっと、やっと会えたのに!!
「9代目―!!!」
「お祖父様っ!!」
美瑠ちゃんの悲鳴のような泣き声。
リボーンも悔しそうに唇を噛んでる……
「よくも9代目を!!!」
「!?」
「9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるザンザスへの、そして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った!!」
「なっ!??」
「しらばっくれんな!9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ!!
ボス殺しの前にはリング争奪戦など無意味!!
オレはボスである我が父のため、そしてボンゴレの未来のために、貴様を殺し、敵を討つ!」
これで…美瑠はオレの元から完全に離れていく……
もう一生、オレに笑顔を向けてくれないかもしれない。
(でも、後悔はしてねぇ)
「な…何言ってやがる!あいつが9代目を!!」
「これが狙いだったんだな」
「え!?」
ただリング争奪戦に勝ち、次期ボスになったとしても、揺りかごの一件を知る連中はザンザスの就任に反対しこれからも抵抗するだろう。
だがツナを悪役に陥れ、弔い合戦で9代目のカタキを討ったとなれば別だ。
多くのファミリーから絶対的な信頼を得ることができる。
それに本来10代目となるはずだったツナより強ければ、自分が真の正統後継者であることの証明にもなる。
そうなれば抵抗勢力の排除もわけはない……
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