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広大なフィールドでの戦いを観戦できるよう観覧席と各所に小型カメラと大型ディスプレイ、そして守護者にはカメラ搭載型モニター付きリストバンドを用意していた。



「では守護者の皆様はリストバンドを装着し次第、各守護者戦が行われたフィールドに移動してください」

「ぬ?フィールドだと?今更どういうことだ?」

「質問は受け付けません。従わなければ失格となります」

「ったく。ムカツク女だぜ」

「見てるだけじゃなさそーじゃん。楽しみ」

「では、やるなら今しかないか…」


お兄さんが改まったように言う。
分からないように首を傾げると山本が円陣だな、と笑った。



「気合いいれましょう!」

「!そ…そうだね。美瑠ちゃん、あの…」

「一緒にやっていい?円陣」



思わずあっけにとられた。

だって美瑠ちゃんがすごく綺麗に笑うから―――



「もちろんだよ!」

「入れよ、美瑠!」

「うんっ」



恭弥も、と思ったが苦笑してやめた。
恭弥は群れるのが嫌いなんだから…円陣なんて、もってのほか。

言ってもしないだろう、と諦めるとお兄さんが10mルールに改訂したからよいんだ、と手を振った。

10mルール?と首を傾げる。



「10m以内の者は円陣に入ったとみなす極限ルールだ」

「なんじゃそれ!!??」

「ふふっ…すごい極限ルールだね」

「よーしいくぜ!!沢田ファイッ」

「オ――――!!!」



円陣に入ったのは初めて。こんな感じなんだ……

(勇気を、またもらえたよ)

みんな思い思いにツナに声をかけていく。



「…何か僕まで群れてるみたい」

「そんなに怒らないで。…恭弥、無理しないでね」

「美瑠も…ね」



少し笑ってみんなを見送る。

きっと、大丈夫だよね……



「美瑠様は、こちらに」


こくりとうなずいてツナ達と少し離れた所まで移動する。

いよいよ…始まる……



「全員各フィールドに到着したようです」

「オレ達も戦えちゃうわけ?」

「どうぞご自由に」

「ただし、出来ればの話ですが」

「!」



ちくりと自分の腕に痛みが走る。
その瞬間に自分の体が熱くなって自由を奪われ、崩れていく。

やっぱり…キツイね、この毒……

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