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「ただ今、守護者全員、そして美瑠様にリストバンドに内蔵された毒が注入されました」

「なんだって!?」

「美瑠…っ」



XANXUSが心配そう……

やっぱり、XANXUSって美瑠ちゃんのこと……



「デスヒーターと呼ばれるこの毒は瞬時に神経をマヒさせ立つことすら困難にします。
そして全身を貫く燃えるような痛みは徐々に増してゆき30分で…絶命します」

「そ、そんな!」

「ど、どーゆーことだよ!!大空戦なのになんでみんながこんな目に!!」

「大空であるボスの使命だからです」


晴・雷・嵐・雨・霧・雲

すべてに染まりつつ
すべてを飲み込み包容することが大空の使命


月と太陽

月を照らし、光り輝き続ける存在
そっと寄り添う月を守ることが太陽の使命



「じゃあ何で美瑠ちゃんまで!?」

「…美瑠様の、ご意志だからです」

「「!?」」


美瑠ちゃんの意志…!?
自分から、毒を盛ることを選んだってこと!?


――――……


『チェルベッロ』

『はい、美瑠様』

『大空戦は、どんな風にするつもり?』

『守護者全員に毒を盛り、すべてのリングを揃えてもらおうと思っております』

『毒を…、…なら、私も参加させて』

『!いけません。美瑠様にもしものことがあれば…』

『これは、私にも関係することだよ?
ボスは私にとって“太陽”
太陽が決まる戦いで私は見ているだけだなんて…そんなの、月のリングの保持者として相応しくない』

『ですが…っ』

『お願い。試させて。私が、本当に月のリングに相応しいかどうか』

『美瑠様は十分相応しいです』

『ううん。もしこの戦いで私が死んだら…それは私が相応しくないってこと。
みんなも命をかけてリングの保持者として相応しいことを証明した。
私も、命をかけなきゃいけないんだよ』

『…美瑠様』

『解毒リングは……』


――――……



美瑠様……あなたは9代目が最も敬愛し、心配し、幸せを願っておられたのです。

そのあなたが命さえもかける。
私達は、だからこそあなた様についていこうと決心したのです。

お願いします…美瑠様を、助けてください。

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