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「いいかな、話」
「ひぃっ、雲雀さん!」
「会いたかったぞ、雲雀」
「僕もだ、赤ん坊」
10年後の雲雀は背も高くなって、髪の毛も短かった。
だが、10年前と全く変わらない戦闘欲の高さに、変わらねぇな、と笑う。
そして嬉しいニュースをもって、再びドアに訪問者が現れる。
ビアンキとフゥ太が帰ってきた、と。
ビアンキは会ったとたんにオレに抱きついてきた。…ま、この世界では俺は死んだことになってたからな。無理もねぇ。
ぞくぞくと仲間が集まってきたことに満足していると、雲雀の機嫌が急降下しているのがわかった。
「これ以上群れれば咬み殺すよ」
「ひぃいい!」
――ガンッ!!
「もういい、帰る」
結局ムカついていたのか、ツナに一発かまして、俺らに背を向ける。
ま、雲雀らしいっちゃあ、雲雀らしい。
だが、雲雀に伝えておかなきゃならねぇことがある。
「雲雀、…美瑠が今、この施設にいる」
「…っ!?美瑠はどこ…っ!」
「第一治療室だ」
先ほどまでの余裕が嘘のように焦りを顔に出した雲雀は場所を聞くとすぐに部屋を出ていく。
ツナたちは「やっぱり雲雀さんだよな」と言っていたが、やはり少しだけ違和感を感じる。
…なんだ、この違和感は。雲雀と美瑠に、一体何があったんだ…?
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