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誰かが私を呼んだ気がして、ゆっくり目をあけて周りを見渡す。
ボンゴレの医療室…ツナがこだわって作った場所。
点滴はすでに終わったようで、先ほどよりだいぶ体が軽くなっていた。
少しだけ疲労感の残る体を起こすとついていた点滴の針を外す。
気を失う前…会うことができたのは、武に、10年前のツナ、リボーン。
他にももうこの並盛に集まってきているのだろうか……
武はまだ大人のままだったから、隼人やランボもまだ来ていないのかも……
そう思考をめぐらすが、まだぼんやりする頭ではよく考えがまとまらない。
とりあえず、状況を把握するためにみんながいるところに行かないと、とベッドから出ようとした。
けど、その前にドアが開いたので、誰が来たんだろうと視線を上げると…――息が止まるかと、思った。
「恭弥…っ!!」
「美瑠っ!」
泣きそうな顔。でもきっとそれはお互い様。
何も言うことなく、恭弥は私を強く抱きしめてくれる。――強く、もう、離さないとばかりに。
変わらない体温にすごく…心の底から安心した。…本当は、ずっと、この暖かさを求めてたの……
ごめんね、心配させちゃったよね。本当なら……――
…ううん、結果的に私は恭弥と会えた。それで、いいよね……
「…よかった…っ本当に…もう、会えないかと…っ」
「……うん。ごめんね…」
「……傍にいて…」
「うん。…ずっと、傍にいるよ」
恭弥。…恭弥。こんなに心配させていたんだね……
今まで会えなかった分を埋めるように、抱きしめてくれる恭弥の胸に顔をうずめる。
時間を止めるように抱きしめあうと…そっと、体を離して目を合わせる。
「恭弥…」
「わかってる。…順調だよ、今のところはね」
「…そっか…よかった…」
ほっと息をつく。…じゃあ、私も動かないといけないね。
今誰が10年前から来ているのか恭弥に聞くとツナや隼人、武の名前が挙がってくる。
イーピンやランボ、京子やハルも来ていると聞いて、そっと目を伏せた。
きっとみんな不安だろうな…未来がこんなにも怖い世界になっているなんて……
でも、今私がいる限り、みんなを守ってみせる。…きっと、そのためにいる。
「風紀の施設に戻るかい?」
「…しばらくはこっちにいてもいい?せめて京子たちの暮らしが安定するまで」
「うん、わかった」
そうしなよ、と私の気持ちを尊重してくれた恭弥にありがとう、と微笑む。
その後今の状況を恭弥から聞いていると哲さんが医務室に入ってきた。
美瑠さん、と涙ぐむ哲さんに心配かけてしまったな、と胸が痛んだが、ただいま、と笑いかけると哲さんは本格的に泣き出してしまった。
…そんな哲さんに容赦なく恭弥はトンファーで殴りつけていたが。
そして、哲さんからみんながこれからどうしていくのか聞いていく。
ボンゴレリングを使いこなす修行をし、日本にいる入江正一を倒す。
しばらくはツナたちの生活が安定するまで時間をとり、炎を安定して出せるようにするということだった。
「…やっぱり私たちの力が必要だね」
「端からそのつもりだよ」
うん、そうだね、とうなずいて私はベッドからゆっくり出る。
大丈夫なのかい、と心配する恭弥に大丈夫、と笑うとカーディガンをシャツの上から羽織った。
そしてこれからのことに備える準備をするために動き出した。
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